1996年を最後にリーグVから遠ざかっているオリックス

 1996年を最後に21年間もの間、リーグ制覇から遠ざかっているオリックス。巻き返しを狙う2018年シーズンに向け今年も2月1日から宮崎の地で春季キャンプが始まる。悲願のVは上位打線を固定できるかがカギを握りそうだ。

 オリックスが最も強かった1994、95、96年。仰木監督は相手によって毎日のように打線を入れ替える「猫の目打線」でリーグを勝ち抜いたが1995、96年のリーグ連覇2年間で1番を打ったのは田口(現2軍監督)、イチローの2人だけだった。一方、4位に終わった昨季は安達、宮崎、武田、駿太、西野、川端、大城、マレーロ、小島、吉田正、T-岡田、杉本と実に12人を起用している。

 中軸を打つ選手は12球団一といっていいほどそろっている。昨季、勝負強い打撃を武器に26本塁打のロメロ、途中加入ながら82試合で20本塁打をマークしたマレーロの両外国人に、7年ぶりに30本塁打を記録したT-岡田。ここにケガに苦しみながらもプロ2年で127試合に出場し22本塁打を記録している吉田正、そして小谷野、中島のベテランコンビも健在。開幕までに大きなケガさえなければリーグ屈指の強力打線が完成する。

 だが、福良監督が目指す野球は機動力も使いながら、相手の隙を突く野球だ。昨シーズンは1番にT-岡田を起用するなど超重量打線で挑んでいたが、「(足を使える)そういった選手がいない。使わざるえない」と苦肉の策だったことを口にしている。超強力なラインアップを生かすも殺すもトップバッターにかかっている。

 期待がかかる候補は今季から登録名を本名の後藤に変更し心機一転の駿太、潰瘍性大腸炎という難病と闘う安達、昨季は規定打席には届かなかったが打率.270を残した宮崎、俊足が武器の小田、昨季プロ2年目にして122試合に出場した大城ら。毎年のように期待される駿太らが一皮むければ戦国パ・リーグで優勝争いを繰り広げることができるはずだ。

 先発陣は金子、西、ディクソン、山岡、2年目の山本、ドラフト1位の田嶋らが名を連ね、リリーフ陣も黒木、近藤、日本ハムからFA移籍してきた増井と駒はそろっている。

 キャンプ、オープン戦で福良監督はラインナップの一番最初に誰を記入するのか。大いに注目していきたい。(Full-Count編集部)

登録名を本名の後藤に変更した駿太【写真:荒川祐史】