1月8日、9日の二日間にわたり、北朝鮮の北東部にを接する吉白山市県の撫鎮では、地元中学校の移転に反対した1万人の住民が大規模な抗議デモを行なった。警官千人以上が出動し、厳重警備態勢を敷いた。

 ネット投稿された地元住民らの話によると、抗議活動は1日から始まり、次第に拡大し、8日には商店や会社は閉まり、交通機関全に止まるなど、町の機はマヒ状態となった。

土地開発に伴う政府機関の大移転

 中沿いにそびえる長白山朝鮮名:頭山)の観光開発を進める地元政府は、2009年中国の不動産大手、ワンダグループ(大連万達集団)などの商業不動産開発会社らと契約を結んだ。同から約30キロ離れた辺鄙な山地で、原生を切り倒し、別荘やゴルフ場を併設するアウトドア複合施設の建設に合意した。

 ワンダグループはその後、開発エリアで地元政府及び官庁用のオフィスビル群や学校の校舎宿舎などの建築物を無料で建設した。これは両者が契約で合意した内容かどうか、詳細は明かされていない。

 地元政府は2013年から予告も正式通知もせず、公安局や都市建設局、電局、教育局、共衛生局など政府関係部門を次々と移転した。最近、学生数約2600名を有する同一の優良(重点)校である「撫第一中学校」を移転しようとしている。

反対住民の主張

 連日、学生の親や保護者らを中心として抗議活動が行われている。反対の理由について、「共交通の手が届かないへんぴな場所」「100棟以上の高層ビルが建てられたが、今でも住む人はなく、ゴーストタウン状態にある」「新しいキャンパスの管理が混乱で、一人っ子が子が親元を離れあのような荒地に行くなんてとても安心できない」「政府機関の移転は庶民の生活に大きな不便をもたらした。大人なら慢しかないけど、子供のことになるとどうしても譲らない」などが挙げられた。

 副県長が圧を屈し、学校の移転を中止すると発言したが、住民らは政府の口約束を信頼せずに、より的確な保障措置をめてデモを続けている。

 ワンダグループ公式ウェブサイトによると、「長白山ホリデーリゾート」は吉江鎮に位置し、2012年に開業した。敷地面積30方キロメートル建築面積は10万方キロメートル東京トーム約213個分)。投資額は200億元(約3450億円)にのぼり、スキー場やゴルフ場、高級ホテル観光村などを併設する中国で最大面積の大総合リゾートであるという。

 

翻訳編集・王君宜)

吉林省撫松県でこのほど、地元政府の土地開発計画に反対し、住民らによる大規模なデモがあった。(デモ参加者による提供)