Graphs / PIXTA(ピクスタ)
Graphs / PIXTA(ピクスタ)

主にスマートフォンを中心に展開される『ソーシャルゲーム』。キャラクターの獲得やアイテムの入手などに、抽選方式の“ガチャ”が用いられている。このガチャの海外での呼称は『ルートボックス』といい、欧米のソーシャルゲームでも広く採用されるようになった。

このルートボックスの販売に関して、アメリカのハワイ州が禁止の方向で調査を始め、ベルギー政府も賭博行為として認定したと報道された。その後に訂正報道が出て、賭博行為としての認定はいまだ確定したものではないとされたが、日本のゲーム業界にも波紋が広がったのは言うまでもない。

「昨年11月17日にアメリカのエレクトロニック・アーツ社から発売された『スターウォーズ・バトルフロントII』という人気ゲームの続編が、賭博性が高い仕様になっており、批判殺到の末にゲーム内課金システムの停止をおこなったことが賭博行為報道のきっかけとなったのです」(ゲームライター)

ガチャとはもともと、子供たちが遊ぶカプセルトイの『ガチャポン』を語源とした課金システムのことだ。課金をしてガチャをすることにより、一定の確率でアイテムを入手できる。

 

世界で賭博と認定されつつある携帯ゲームの「ガチャ」

これまでにも数多くの社会問題となってきた「ガチャ」

「日本におけるガチャ課金に関しては、おととし9月に内閣府消費者委員会からの意見書の提出という形で、ガチャ運用に関する一応のガイドライン的なものが示されています。昨年末にはバンダイナムコ社の『ドラゴンボール・ドッカンバトル』において、ガチャアイテムの出現率誤表記によって大炎上が起こるなど、日本ではいまもガチャ問題の収束は見えない状況です」(同・ライター)

2012年5月5日のこどもの日に、読売新聞の1面で、高額課金の温床となったガチャに景品表示法違反の恐れがあるとして、消費者庁が近く注意喚起すると報じたことがある。プラットフォームを運営するSNS運営会社大手のDeNAとGreeの株価は、連休明けにストップ安となった。

「ハワイ州で会見の席に立ったクリス・リー州議会議員は、ガチャを『オンラインカジノである』と過激な表現を使いながら、ハワイ州のみならずアメリカ全体での規制論として広めたいと主張しています。一方のベルギー政府も、欧州連合全体での規制を求めて行くべきと報じられている。この流れが進むと、DeNAは“賭博企業”ということになりますから、プロ野球の球団運営にも支障が出ることは間違いありません」(経済ライター)

世界でガチャが賭博行為だという認定が広まれば、現在の方式でソーシャルゲームの運営を続けることは不可能になるだろう。

 

【画像】

Graphs / PIXTA(ピクスタ)

Graphs / PIXTA(ピクスタ)