うどんと言えば讃岐や稲庭が有名ですが、首都圏にも伝統的なうどんがあります。“武蔵野うどん”をご存じでしょうか? 武蔵野とは武蔵野台地のこと。およそ、東は荒川、西は多摩、北は入間に囲まれたエリアします。関東ローム層に覆われたこの地域は、古来よりよりも小麦の生産が盛んだったそうで、うどんを打って食べる習慣が古くからあるのです。

 そんな武蔵野うどんを、しかもたらふく食べさせてくれるお店が、池袋にある『武蔵野うどん うちたて』です。店外からも見える、ガラスりの“打ち場”で1日3回打つ自うどんは本格的な武蔵野うどん。今回はこちらにお邪魔しました。

 きのこうどんうどんカレーうどん……などなど、メニューは多です。しかもすべて普通大盛り特盛り、二枚、1kgと5段階で量を選べます。私はもちろん「もりうどん1kg」(1,000円)にしました。オーダーが入ってから茹で始めてくれます。

 5分ほど待つと、3枚重ねのもりうどんが出てきました。熱々のつけ汁が2杯。1杯では足りないということなのでしょう。薬味は、おろし生姜ねぎ油揚げの3種類。割り湯も付いてくるので、まさにオールスター勢ぞろいという感じです。

 さっそくいただきます。麺が太くて長い。1本ずつ、アツアツのつけ汁に漬して食べていきます。コシが相当強い。これはもはや「固い」と言ってもいいでしょう。讃岐うどんのようなツルツル感もありません。しかし、このコシの強さが本来の武蔵野うどんの特徴なんです。事実、コシの強いうどん麺をして“武蔵野うどん”ということもあるそうです。

 つけ汁は豚肉の旨みと鰹節の効いたつゆ。これがうどんにぴったり合います。うどんは弾ごたえがあり、のどごしを楽しむ讃岐うどんとは明らかに別物といった印です。実際、こちらの公式サイトにも「噛んで、ごたえと小麦粉うま味を楽しむうどんです」と明示してあります。

 1枚を食べ終えるのに3~4分。さすがに徐々にペースが落ちていきますが、店員さんの「女性のお客さんでもペロリと食べてしまう方がいるんですよ」という言葉を思い出し、気合を入れ直します。食までに20分弱。重量感たっぷりの武蔵野うどんを十分に堪できました。なめらか食感の讃岐うどんとはひと味違ううどんを食べたい、そんな人におすすめのお店です。

(取材・文◎松本

SHOP INFO

武蔵野うどん うちたて家 外観

店名:武蔵野うどん うちたて

住:東京都豊島区池袋3-13-17
TEL:03-3980-3361
営:11:00~21:00
休:なし

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