中国複合大手航集団(HNAグループ)がこのほど債務返済のために、保有する欧州融大手ドイツ銀行式の一部を売却したこと。HNAは同銀行の筆頭で、昨年末以降HNAの債務問題が明るみになってから、ドイツ銀行価下落が続いている。

 ブルーバーグ(9日付)によると、ドイツ銀行は同日、HNAが保有する同行の率はこれまでの9.9から9.2%に低下したと発表した。HNAは、今後もドイツ銀行の「重要な」であり続けると表明した。

 発表を受けて欧州市場では、同行価終値は1=12.51ユーロを付け、2016年11月以降の最安値となった。また今年年初から同行の価は約22安となった。

 独投資情報会社「Mainfirst」はこのほど、ドイツ銀行への投資格付けを、売りも買いもを薦めない中立の立場である「ニュートラル」から売り推奨の「アンダーフォーム」に引き下げた。

 HNAは昨年5月初めに同行の筆頭になった。ドイツ銀行の関係者などは、HNAが資不足を補うため、今後同行の式を安値で売却する可性があると懸念している。

 新たなデフォルト

 中国経済情報サイト「鉅網」によると、HNAの総規模17億元(約289億円)の人民元建て不動産投資信託商品が今16日に満期を迎える。

 また8日、融・資産運用プラットフォーム「鳳凰融」で、販売されたHNA関連融商品「-HHSY」も債務不履行デフォルト)になったと報じられた。航集団が昨年1月に発行した1年満期融商品が計777種類、総規模が7億7700万元(約1321000万円)。

 「鉅網」によると、今年1~3月まで満期を迎える同社の短期債務規模は150億元(約2550億円)。同網は、HNAの資状況から、デフォルトと経営破綻の可性が高いと摘した。

 昨年11月ウォールストリートジャーナルは、HNAは約1000億ドル(約11兆円)規模の債務を抱えていると報道した。

 中国市場では、HNA子会社7社の式がすでに一時取引停止になっている。親会社は資調達のために、この7社の式の一部を担保にしている。

 HNAは今後、海外資産の売却を一段と進めていくとみられる。

 「海航の事業は党の事業だ」

 独メディア「南ドイツ新聞」(12日付)は、このほどHNAが開催したグループ全体の共産党員幹部会議において、同社の陳峰・会長は講演で「航の事業は党の事業である」と強調したが、債務問題を全く言及しなかったと報じた。

 一方、中国週刊南方週末はこのほど、HNAの債務危機焦点を当てた特集記事2本を掲載予定だったが、発行直前に差し替えられた。当局の検閲を受けて発表中止となったとみられる。

 差し替えに反発した記者は同記事をインターネット上に開した。

 開された記事は、HNAがこれまで、「巨額な債務を抱えながら、積極的に内外企業買収を繰り返して急速に拡大した。」「実質的に、与信拡大を通じて同社の資産価格を上昇させてきた。規模拡大だけをやってきたHNAは、社内様々な経営・財務問題を長年放置した」などと批判を浴びせた。

 香港メディアなどによると、「南方週末」の総編集長はこの件で更迭された。

失速する中国マネー

 

 中国マネーは近年、海外の名門サッカーチーム、不動産、映画製作所などを次々と買収するなど存在感を見せている。しかし、中国政府は、「これらの企業内での負債率が高く、銀行からの融資で海外投資を行っている。投資が焦げ付けば、銀行不良債権が増える」と問題視した。くわえて、海外への資流出に止めをかけるため、中国政府は海外投資を規制する方針を打ち出し、一部企業海外買収プロジェクトに融資しないよう機関示した。そのため、万達グループやHNAは相次ぎ経営難に陥った。

翻訳編集・哲)

 

ドイツ銀行の筆頭株主である中国の海航集団はこのほど、保有する同行の株式の一部を売却した。これを受けて、欧州株市場では同行株価は9日、約1年3カ月ぶりの安値となった。(大紀元資料室)