写真イメージです)

「ちょっと週末にでも温泉に行きたい」と考えたとき、どこの温泉地が思い浮かびますか? 例えば一都三県の関東に在住していたとしたら、どこをイメージするでしょう? 関東を見回しただけでも優れた温泉がたくさんあって、甲つけがたい魅をそれぞれが備えています。迷ってしまいますよね・・・。

そこで今回は江戸東京博物館に収蔵されている『諸温泉鑑』の温泉番付表から、東日本で格付けの高い大関関脇小結前頭1枚、2枚認定されたトップ5の温泉地を紹介します(まだ横綱は当時、存在していません)。

五十音順で言えばトップ5は之湯(神奈川県)、草津温泉群馬県)、上諏訪温泉長野県)、那須温泉栃木県)、湯河原温泉神奈川県)の5つ。どのような順位になるか、前頭2枚から紹介していきますので、最初に並びを考えてみてくださいね

 
前頭2枚之湯(神奈川県


富士山箱根

前頭2枚ランキングで言えば5位に選ばれた温泉は、之湯になります。「之湯?」と疑問に思う人も居るかもしれませんが、箱根にある民保養温泉地の1つですね。民保養温泉地とは、
温泉利用の効果が十分期待され、かつ健全な保養地として活用される温泉地を環境大臣が定している>(日本温泉協会ホームページより引用
温泉で、全97カ所しかありません。全にある温泉地が3,000カ所以上あると考えると、選抜された温泉といった感じがしますよね。箱根七湯の1つとしても知られています。

之湯の質は箱根一の中性の硫黄温泉。療養としてさまざまな一般適応症があり、各種の皮膚炎に効果が確認されています。ただ、逆説的ですが硫黄は皮膚、膜の弱い人、高齢者の皮膚感染症の人は禁忌症が心配です。気になる人はかかりつけの医師に相談したいですね。

 
前頭1枚:湯河原温泉神奈川県


河原温泉

第4位は湯河原温泉地図を見ると分かる通り、静岡県との県ぎりぎりに位置していて、熱と隣り合っています。湯河原は万葉集にも詠まれる歴史ある名湯で、夏目漱石、与謝野晶子、谷崎潤一郎芥川龍之介島崎藤村など、名だたる文愛し温泉地としても知られています。

質は弱アルカリ性の弱食になります。食は旧質名ですから、現代の言い方をすれば化物、いわゆる「熱の湯」ですね。皮膚が塩分でコーティングされるため、お風呂上りでもポカポカを感じられるお湯です。こそ出かけたい温泉になります。

 
小結:上諏訪温泉長野県


諏訪湖

いよいよ三役。第3位は長野県の上諏訪温泉になります。長野県へそのような場所に、花火大会で有名な諏訪湖があり、東には1日15,000キロリットルとも言われる湧出量の上諏訪温泉があって、大いに人気を博しています。

諏訪ホームには足湯まであり、学生時代に使い倒した青春18きっぷで、筆者は何度もホーム足湯素足を投げ入れた思い出があります。立温泉宿も多く、昭和の初期に建設された大衆浴場の定重要文化財、片倉館も歴史があって有名ですね。

質は色透明のマイルドアルカリ性の単純温泉が基本になります。一般適応症として、入浴すると自神経不安定症、ストレスによる諸症状、例えば不眠症、うつ状態に効果があると環境省から情報が出ています。諏訪湖観も優れていますので、気持ちのモヤモヤをリフレッシュしたいという場合は、足を運んでみたいですね。

 
関脇那須温泉


那須

関脇、第2位那須温泉になります。那須火山帯の最南端、那須岳のふもとにある温泉地で、那須岳から北にを向けると、磐梯山、蔵王山、岩手山、八幡平八甲田山青森県下北半島にある恐山と、本州東北部を貫くように火山帯が伸びています。

いずれも名湯、秘湯が連続するエリアですが、その中で日光国立公園に含まれる栃木県那須温泉は、江戸時代の『諸温泉鑑』で関脇と高く評価されています。

那須温泉とは御用邸がある新那須温泉温泉郷の中心地である那須湯本温泉、さらには大丸温泉の総称を言うそう。活火山那須岳のふもとには幾つものがあり、一帯は温泉郷を成しています。

質は単純硫黄。単純温泉マイルドお湯で、硫黄アトピー性皮膚炎にも効くお湯として知られています。ただ、筆者も軽くアトピー性皮膚炎を患っているのですが、かかりつけの皮膚科医には硫黄をむしろ控えた方がいいと言われた経験もあります。ひどいアトピー性皮膚炎を患っている人は念のため医師に相談した方がいいかもしれませんね。

 
大関草津温泉


草津温泉

大関としてトップに君臨する温泉は、群馬県草津温泉でした。温泉番付は過去に何度も作成されていますが、東の草津、西の有馬温泉はどの番付表でも常に最高位を与えられている不動の存在になります。それだけ全区で知名度が高く、人気があるのですね。

google草津温泉検索すると2,253件のレビューがあり、の数が4.4(最高は5つ)ですから、驚異的な人気ぶりが伝わってきます。質を調べてみると、性の硫化物の2つに該当するそう。

かつて筆者が草津町の隣にある嬬村に住んでいたころ、土地の人に「草津恋の病以外なら何でも治す」と言われた記憶があります。実際に硫化物質別適応症を調べると、入浴や飲でさまざまな病気に効果があると分かります恋の病以外なら何でも治すという言葉は、あながち誇ではないみたいですね。

専門投票で決まる「にっぽん温泉100選」でも、2016年度版まで14年連続でNO.1を獲得し、2017年版でも中間報告でNo.1にいています。関東に住む方は、とりあえず迷ったら上信越高原国立公園に含まれる草津へ訪れると、間違いがなさそうですね。

2018年2月11日現在気象庁から「草津白根山の活動状況」について<火口周辺警報(噴火警レベル3、入山規制)>情報が発表されています。引き続き情報を確認の上、旅行をご検討ください。

 

以上、『諸温泉鑑』の番付クイズを出題しましたが、いかがでしたか? ちなみに別格扱いで、東日本温泉地として行静岡県の熱温泉青森県の大(おおわに)温泉が入っています。行ある意味大関以上の扱いを受けているとも言えます。併せて先選びの参考にしてみてくださいね





 

[諸温泉鑑]
[温泉科 – 日本温泉協会 温泉名人]
[あんしん・あんぜんな温泉利用のいろは - 環境省]
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関脇は那須温泉!江戸時代【温泉番付】No.1の大関は・・・東日本編