2018年2月10日~11日、千葉・幕張メッセにて開催された、ゲームファンとゲーム大会の祭典“闘会議2018”。2日目となる2月11日、ゲーム音楽ステージの幕を切ったのは、ゲーム音楽プロ交響楽団“JAGMO”と、多数の受賞歴を持つ“国立音楽大学NEWTIDE JAZZ ORCHESTRA”によるステージだった。

ゲーム音楽ステージ@闘会議2018[DAY2] タイムシフト視聴


【画像9点】「『GRAVITY DAZE』から『東方』まで! 色気たっぷりのゲーム音楽ジャズコンサート by JAGMO × NEWTIDE【闘会議2018】」をファミ通.comで読む(※画像などが全てある完全版です)

 演出や編曲を担当したJAGMOは、ゲームへの深い理解と愛情が多大な人気を集めている新進気鋭の団体だ。交響楽団ながら、ゲームの世界観を表現するためにギターやドラムをアレンジに取り入れることも多い。何より2017年にはBIG BANDコンサートを成功させている。

 そんなJAGMOの指揮で演奏するのは国立音楽大学NEWTIDE JAZZ ORCHESTRA。彼らもまた、学生大会の頂点“山野ビックバンドジャズコンテスト”で6年連続優勝を果たすなど、数々の実績に裏付けされる実力派チームだ。まさに鬼に金棒。シドにエクスカリバーである。


 演目は『サクラ大戦』『GRAVITY DAZE2』『塊魂』『東方Project』の4シリーズで、それぞれがメドレー形式で演奏された。

 トップバッターに選ばれた『サクラ大戦』は、激動の大正時代を舞台にした作品。そして大正といえば、日本の都市部でジャズが演奏され始めた時代でもある。親和性は抜群だ。

 メインテーマ『檄!帝国華撃団』のサビ流れると、盛り上がりはいきなり最高潮! 『ゲキテイ』の知名度に、演奏者の若いエネルギーが乗っかって、求心力が半端じゃない。ステージから漏れ聞こえる楽しげな演奏に釣られた来場者が、周辺エリアから続々集結していた。



 続く曲は『サクラ大戦2』のエンディング『夢のつづき』。打って変わってしっとりしたピアノソロが始まり、ノリノリにぶち上がっていた心を、今度は感動の底へと飲みこんでいく。緩急のつけかたが見事。筆者は最後列から鑑賞していたのだが、“冷やかし”に近かった一部の観客の背中が、この一瞬でピンと伸びたのを確かに見た。ファンが生まれる瞬間である。いいもん見たなあ。


 ふたつ目のタイトルは『GRAVITY DAZE2』。同名のメインテーマからのスタート。もともと金管の旋律が美しい曲だが、軽快なパーカッションの音が加わって、より楽しそうにアレンジが加えられていた。(もちろんサックスやトロンボーン、トランペットのソロも最高!)

 照明がディープブルーに切り替わると、色気たっぷりに『赤いリンゴ』の演奏が開始。観客の耳を引き寄せるピアノの旋律。美しい音色には重力がある。



 続いて『塊魂』シリーズへ。曲は「ナーナナナ、ナナッナッナーナ」でおなじみ『塊オンザスウィング』と、『ケ・セラ・セラ』。思わずステップを踏みそうになる選曲だ。ぱっと見のユーモアに隠れがちだが、本作の楽曲はめちゃめちゃオシャレ。未プレイの方はきっと驚いたんじゃないだろうか。


 最後は『東方Project』から『フラワリングナイト』『ハルトマンの妖怪少女』『亡き王女のためのセプテット』。最も印象が変わったのはこちらではないだろうか。もちろん原曲のシンセサイザーも最高にキャッチ―でカッコいいのだが、金管の生演奏はよりエモーショナル。原曲が渋谷や原宿のカラフルなカフェスイーツなら、ジャズアレンジは古民家喫茶のチーズケーキって感じだ。


 『東方Project』については、5月3日にJAGMOのオーケストラ公演が予定されている。今回のジャズアレンジでは、同作がもつ同人ゲームならではの柔軟な魅力を改めて感じることができた。つまり、どんな解釈も許容し、昇華してくれる懐の深さみたいなものを(もちろん、それはJAGMOのゲーム愛あってのものだが)。オーケストラアレンジも、きっと新しい扉を開いてくれるはずだ。

JAGMO 公式サイト

 また、“国立音楽大学NEWTIDE JAZZ ORCHESTRA”は、3月20日に本年度のラストライブを控えている。毎年満員御礼の人気公演だ。こちらは公式サイトやTwitterのDMで予約可能とのことなので、ぜひチェックいただきたい。

国立音楽大学NEWTIDE JAZZ ORCHESTRA 公式サイト

セットリスト
サクラ大戦メドレー
地上の戦士
檄!帝国華撃団
夢のつづき

グラビティデイズ2メドレー
GRAVITY DAZE2
赤いリンゴ

塊魂メドレー
塊オンザスウィング
ケ・セラ・セラ

東方Projectメドレー
フラワリングナイト
ハルトマンの妖怪少女
亡き王女のためのセプテット