山形県上山(かみのやまし)の民俗行事になっている奇習「加勢(かせどり)」が行われ、ミノをかぶった男女が奇を上げてを練り歩いた。

行事には、参加希望者が相次いでいるといい、テレビに出演したこともあるアメリカ女性らも加わって盛り上がった。

前回は、「YOUは何しに」のテレビ番組でも紹介
「加勢、加勢、お祝いだ!そーれ!カッカッカーのカッカッカッ!

ケンダイと呼ばれるミノをかぶり、わらじを履いた加勢たちが、こんな奇を上げながらぐるぐる回り、ケンケン3回を左右交互に繰り返す。


上山の中心部で2018年2月11日に行われた行事では、男女35人がになって、約4時間にわたって跳ね回った。沿からは、しゃくしなどを使って、次々に「祝い」がかけられる。

この日は、最高気温が2、3度と山形ではやや暖かかったが、小からに変わって吹雪くなどした。それでも、たちは、時には輪になって踊ったりしながら、「五穀豊」「商売繁盛」などと沿をかけ続けた。

加勢は、江戸時代初期の寛永年間に始まったとされ、上山では、明治時代にいったん伝統が途絶えた。しかし、1959年に有志らの手で復活し、86年には加勢保存会も立ち上がった。

最近は、東京など全各地のほか、海外からも行事への参加者が出ており、メディアに取り上げられることも多くなっている。

175月には、テレビ東京バラエティ番組「YOUは何しに日本へ?」でも行事の様子が放送された。番組では、6年前に英語教師として上山に来て以来参加しているアメリカ人のアマンダさん(29)ら外国人参加者の奮闘ぶりが紹介され、大きな話題を呼んだ。

今回の行事では、どうなっているのだろうか。

「参加したい」と電話してくる人が10人ほども

上山観光物産協会にJタウンネット2月13日に聞いたところによると、今回は、海外から3人の参加者があり、アマンダさんも例年通りに加わった。また、山形に移ったアマンダさんの後任となる英語教師男性も加勢になった。このほか、シンガポールテレビ局からスタッフ男性が、取材のために初めて参加したそうだ。

加勢は、基本的には、保存会の会員と例年出ている人の紹介の中から選ばれる。アマンダさんも、職場の先輩に誘われたことがきっかけだった。しかし、最近は、電話などで参加したいと言ってくる人が10人ぐらいはいるといい、保存会が年齢や住所など参加者のバランスを見ながら、数人を新規に選んでいる。

今回は、これまでの参加者のキャンセルが多かったため、保存会の会員らを中心に19人が初参加した。

観光物産協会では、「奇祭ですので、『ぜひ加勢になりたい』という人は多いですね。テレビで取り上げられるようになって、応募も毎年増えて来ています」と話している。

雪が舞う中で行われた加勢鳥の奇習(写真は、上山市観光物産協会提供)