『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』や『心が叫びたがってるんだ。』で知られる人気脚本家の岡田麿里が監督に初挑戦した劇場版アニメ『さよならの朝に約束の花をかざろう』(2月24日公開)の完成披露イベントが2月13日に新宿バルト9で開催され、声優の石見舞菜香、監督・脚本の岡田、プロデューサーで制作を手がけたP.A.WORKS社長の堀川憲司が登壇した。

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本作は、10代半ばで外見の成長が止まり、数百年生き続けることから“別れの一族”と呼ばれるイオルフ族の少女マキアと、時を経て成長していく少年エリアルとの絆を描く物語。

岡田監督は「企画から5年、制作に3年かかった。観ていただけてうれしい」と感無量の面持ち。堀川からの「いつか、岡田麿里の100%をさらけ出した作品を観てみたい」との言葉が、本作のスタートとのこと。岡田監督は「100%ってなんだろうと思った。アニメは共同作業なので、誰かの100%はありえない。100%、自分が観たい作品なら近づくことができるかもしれないと思い、勢い込んで『監督をやらせてください』とお願いしてしまいました」と岡田監督自らの打診だったという。

堀川は「岡田さんの小説原作のアニメを作りたいというつもりでした」と岡田に監督をお願いするつもりではなかったことを明かし、会場も大爆笑。岡田は「私が誤解したところから始まりましたが、スタッフの100%が詰まった映画になった。アニメのスタッフってすごい!」とスタッフに感謝しきりだった。

描かれるのは、歳をとらないヒロインを中心とした物語。岡田監督は「P.A.WORKSさんと『凪のあすから』という作品をつくらせていただいたことがある。『あの花』もそうですが、みんなの時間の進み方が違うことで生まれる物語が好きなんです。“100%“と言われたので、好きなところを掘ってみたいなと思った」とこだわりを吐露。

ヒロインのマキアに抜てきとなった石見について、堀川は「なにも汚れていない、イノセントな感じ」がポイントになったという。岡田監督は「見つけた」と確信したそうで、この言葉を聞いた石見は「泣きそうです」と大感激。「(監督からは)『舞菜香ちゃんの声がマキアだから、背伸びしないでそのままで演じてください』と言っていただきました」とうれしそうに語っていた。(Movie Walker・取材・文/成田 おり枝)

人気脚本家・岡田麿里の初監督作品が完成!