経費削減で主力大量放出のマーリンズ、試合中の「グレート・シー・レース」も終了か

 元ヤンキースのスーパースター、デレク・ジーター新オーナーらのもとでチーム再建を進めるマーリンズが今季、試合中に行われている海の生き物のマスコットレースを中止する方針だと地元メディアが報じた。経費削減のために主力を大量放出し、球団の功労者も次々と解任するなど波紋を呼んでいる“ジーター改革“。球団マスコット「ビリー・ザ・マーリン」の“中の人”を解雇したことも大きな話題となったが、試合中の余興の1つもなくなってしまいそうだ。

 ESPNは、今オフ注目を集めているマーリンズの新たな“ニュース”について「関係者によると、マーリンズの海の生き物マスコットレースが中止に」とのタイトルで報じた。記事では「ボブ・ザ・シャーク、フリオ・ザ・オクトパス、エンジェル・ザ・ストーンクラブ、そしてスパイク・ザ・シードラゴンが繰り広げるマイアミ・マーリンズのマスコットレース、グレイト・シー・レースが終わろうとしている」と言及。この「グレート・シー・レース」が、マーリンズ・パーク開場の2012年から行われていたことも紹介している。

「グレート・シー・レース」は6回表終了後に行われる余興で、「4つの生き物がウォーニング・トラックを駆け抜け左翼の端まで行き、その後は三塁にあるゴールまで走っていく」というもの。1位を争い、球場を盛り上げる。これがなくなろうとしているという。

 ジーター新オーナーが就任したマーリンズは今オフ、選手総年俸削減のために主力を大量放出。ディー・ゴードン内野手(現マリナーズ)、ジャンカルロ・スタントン外野手(現ヤンキース)、マルセル・オズナ外野手(現カージナルス)をトレードに出すと、チーム内外の反発は徐々に強まり、残った主力選手も移籍を志願。クリスチャン・イエリッチ外野手もブルワーズにトレードとなった。

NY地元紙も報じる「デレク・ジーターが神話上の生き物をクビに」

 また、2003年のワールドシリーズ制覇の功労者、ジャック・マキーオン元監督、ジェフ・コーナイン元内野手という功労者もアドバイザーから解任。他にも多くのスタッフがクビとなり、7日(日本時間8日)には「ビリー・ザ・マーリン」と呼ばれるカジキマグロの球団マスコットの“中の人”であるジョン・デチッコさんまで“解任”。ニュースとなっていた。

 ただ、“中の人”が変わっても「ビリー・ザ・マーリン」は残るため、ESPNは今回の「グレイト・シー・レース」中止のニュースの中で「コスチュームの中にいる人間は異なるが、ビリー・ザ・マーリンは今シーズン、まだマーリンズ・パークを泳ぎ回ることができる」と“違い”を説明。レースに参加していた4つの海の生き物は、もう見られなくなってしまうかもしれないのだ。

 ヤンキースではスーパースターで、人格者としても知られるジーター氏だが、オーナー就任後にはイメージダウンとなってしまっている。ニューヨークメディアも辛辣で、地元紙「ニューヨーク・ポスト」も今回の「レース中止」について「デレク・ジーターが神話上の生き物をクビに」とタイトルをつけ、「マイアミで安全な者はいない。神話上の生き物でさえもだ」と報じている。

 こちらも、「ビリー・ザ・マーリン」を引き合いに出し「先週、マーリンズはビリー・ザ・マーリンの内部にいる人間を解雇した。ボブ・ザ・シャーク、フリオ・ザ・オクトパス、エンジェル・ザ・ストーンクラブ、スパイク・ザ・シードラゴンはそれほど幸運ではなく、新たな職を探さなければならない」と言及している。

 これも経費削減の一部なのか、それとも、ただのイベント変更なのか。いずれにせよ、マーリンズで次々と起こる“変化”に地元メディアやファンは戸惑っているようだ。(Full-Count編集部)

マーリンズのオーナーを務めるデレク・ジーター氏【写真:Getty Images】