DH出場の紅白戦で先制タイムリー「イチからアピール」

 日本ハムの中田翔内野手が12日(日本時間13日)、米アリゾナ州スコッツデールで行われた紅白戦に「4番・DH」で先発した。右肩炎症でスローイングは状態を見ながら調整を続けているが、打撃では今季実戦初打席で先制タイムリー。「全然評価できる感じではない」と己に厳しい主将に対し、視察に訪れた侍ジャパンの稲葉篤紀監督も「もう一度この1年をかけて、自分探しをしてもいいのかなと思う」と“愛”を込めたハッパをかけた。

 5日(同6日)に右肩の炎症と診断された中田は、その後ノースロー調整を続けたが、11日(同12日)からキャッチボールを再開。肩の具合は「全然まだまだ」という一方で、打撃は順調に仕上がっているようだ。紅白戦の初回2死二塁で迎えた第1打席に、村田から左中間へ二塁打を運び、先制点を演出した。試合後には、稲葉監督が見守る中で特打をし、感覚を研ぎ澄ませた。

 現役時代から中田を弟分として目を掛ける稲葉監督は、客観的な意見として「まずは本人の調子を上げるということでしょうけど、今年からキャプテンになったので先頭に立ってしっかりやる時期」と指摘。同時に「まだ投手とのタイミングが全然合っていないので多分打てない、と言っていたけど、まあさすが」と初打席初タイムリーを評価した。

 昨季は苦しいシーズンを送った中田が一層の飛躍を遂げるため、今季が持つ意味は大きい。もちろん結果を残すことが求められるが、稲葉監督は敢えて「もう一度この1年をかけて、自分探しをしてもいいのかなと思う」と話す。時間を掛けた“再起”を勧めるのは、かわいい後輩を思うからこそ。「当然2020年の東京五輪まで彼を見ていきたいという思いはありますし、個人的な感情になってしまいますけど、(侍ジャパンに)入ってほしいという感情はある」と期待は大きいが、特別扱いをするつもりは毛頭ない。

 中田自身も侍ジャパン入りは与えられるものではないと知っている。「イチからまたアピールして、自分自身で掴むものだと思います」と、自らの手で東京五輪入りを勝ち取ると断言。そのためも、まずは主将として日本ハムを再び日本一の座に返り咲かせたい。(Full-Count編集部)

アリゾナでのキャンプに参加している日本ハム・中田翔【写真:西山和明】