是枝裕和監督の新作タイトルが『万引き家族』に決定。あわせて追加キャストが発表された。

6月に公開される同作は、東京の古い住宅街を舞台に「万引き」で生計を立てる一家を描いた作品。日雇い労働者の治役にリリー・フランキー、父・治と共に万引きに精を出す息子・祥太役に城桧吏、妻・信代役に安藤サクラ、「JK見学店」でアルバイトをしている信代の妹・亜紀役に松岡茉優、祖母の初枝役に樹木希林がキャスティングされている。

今回出演が発表されたのは、亜紀が働くJK見学店の常連客「4番さん」役の池松壮亮、一家の「仕事」を捜査する刑事・前園巧役の高良健吾と宮部希衣役の池脇千鶴、一家の子供たちを見守る駄菓子屋の店主役の柄本明に加えて、緒形直人、森口瑤子、山田裕貴、片山萌美ら。

池松壮亮は「非常に短い時間で名前もない言葉も発しないという役でしたが、いつまでもこのままいれたらと思ってしまうような豊かな時間をいただきました」、高良健吾は「この仕事を始めた頃から憧れてきた監督なので。いつかご一緒したいと思い俳優を続けてきたので、目標が叶い嬉しかったです」、池脇千鶴は「以前から存じ上げている監督でしたので『あ、やっと会えるんだ』という喜びがわいてきました」とそれぞれコメントを寄せている。

■池松壮亮のコメント
・出演依頼を受けての感想
とても嬉しく思いました。是枝監督には、何度でも作品作りに関わりたいと思わせてくれる作家性と力と人柄とユーモアがあります。
・撮影を通しての感想
非常に短い時間で名前もない言葉も発しないという役でしたが、いつまでもこのままいれたらと思ってしまうような豊かな時間をいただきました。是枝組はいつでも高尚な映画作りをされていて、とても安心します。

■高良健吾のコメント
・出演依頼を受けての感想
この仕事を始めた頃から憧れてきた監督なので。いつかご一緒したいと思い俳優を続けてきたので、目標が叶い嬉しかったです。
・撮影を通しての感想
これが是枝組かという演出を経験でき、興奮しました。現場に入ると必ずある緊張感ともいい距離感で接する事ができたのは、是枝組の雰囲気のおかげだと思います。是枝組の子役の子達と芝居ができたのも自分の力を試されてる気がして、参加日数は少なかったのですが貴重な経験でした。

■池脇千鶴のコメント
・出演依頼を受けての感想
以前から存じ上げている監督でしたので「あ、やっと会えるんだ」という喜びがわいてきました。
・撮影を通しての感想
監督は、現場で台詞を追加して、その台詞を他の俳優さんがアドリブで答えるという生の反応を欲しがる方なんだなと思いました。そしてそれをとても楽しんでやられていて、どう転んでも正解ということも分かった上で、すごく絶妙な質問を書かれたり、生きたお芝居を、各々が持っている感性を引き出されるのかなと思いました。現場の雰囲気は、監督が穏やかな方だから、空気としては穏やかな空気でした。監督と何度もご一緒している方々をはじめとして、どんな演出にも答えていける、対応できるような現場でしたね。

■是枝裕和監督のコメント
・池松壮亮について
映画は二度目のオファーです。色気があるんですよね。佇まいに。
声がまた魅力的で。なのに今回は極端に台詞の少ない役をお願いしました。
それでもやはり、存在感は抜群でした。
・高良健吾について
デビュー直後くらいに一度お会いしていて、真っ直ぐな瞳が印象的だったんですが、澄んだ瞳は健在でした。この物語の「家族」に出会い、彼自身が内包する「正義」が揺らぎ、刑事からひとりの父に変化する、その表現は見事でした。
・池脇千鶴について
笑顔の本当に素敵な女優さんで、かねてから注目していましたが近作だとガラリとそんな先入観を吹き飛ばすような「そこのみにて光輝く」の演技が圧倒的でした。今回は、感情を抑えた役で、笑顔は一度だけでしたが、やはり素敵でしたねぇ。
・タイトルについて
この映画の企画がスタートした一年前から、僕の中でいろんなタイトルが浮かんでは消え、結局最初に付けたタイトルに戻りました。実は、万引きする人たちのお話であると同時に、万引きされた人たちの物語でもあるという二重の意味を込めたタイトルなのですが、そこは出来上がった映画を観て頂くとご理解頂けるのではないか、と思っています。
左上から時計回りに池松壮亮、高良健吾、池脇千鶴、片山萌美、山田裕貴、森口瑤子、緒形直人、柄本明 ©2018フジテレビジョン ギャガ AOI Pro.