東芝は2月14日、元三井住友銀行副頭取で、英投資ファンドCVC Capital Partnersの日本法人会長を務める車谷暢昭氏を代表執行役会長兼CEOに4月1日付で選任すると発表した。これまでCEOを兼務していた綱川智社長はCOO(最高執行責任者)に就く。「現在の東芝グループの経営には、従来以上に外部の知見を積極的に取り入れる必要がある」(同社)との判断だ。

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 東谷氏は1980年に三井銀行(現三井住友銀行)に入行。三井住友銀行副頭取や、三井住友フィナンシャルグループ副社長を歴任した。17年5月からはシーヴィーシー・アジア・パシフィック・ジャパン会長を務めている。三井住友銀行在籍時には、東日本大震災後の東京電力を支援する枠組み作りにも携わったとされる。

 経営再建中の東芝は、半導体事業の売却、資本増強などで、18年3月時点の債務超過を解消できる見通しだが、今後の収益基盤の強化、成長事業の育成が課題。東芝グループ外の見識や実績がある車谷氏が中長期的な事業戦略や対外活動を担当し、再建を目指す。車谷氏は、6月の定時株主総会で取締役にも就任する見通し。

 会長職は志賀重範氏が辞任した17年2月以降、空席だった。

東芝の代表執行役会長兼CEOに就任する車谷暢昭氏=三井住友フィナンシャルグループのWebサイトより