どうもどうもどうも、河原乞食17年の丸野裕行です!
(※編注・「河原乞食」:役者俳優などの芸人を卑しめていった

以前、私もソラトニワというラジオ局で、パーソナリティーをつとめていたラジオ番組がありました。放送禁止ばかり言いすぎて、1年半で打ち切りとなってしまったわけなんですけれども。

これがまぁ、土曜日午後7時30分からのゴールデンタイムに放送する内容ではなくてですね、各業界の裏社会で生きる方をお迎えしまして、さまざまなお話を聞くという番組だったんです。

元闇の人からはじまり、現役のSMソープ嬢風俗の人ヤクザ盗人ナニストなんかもやってきまして、ウラネタ話にを咲かせるというものでした。

しかしですよ、電波に乗せてはいけない言葉というのがありまして、再三注意を受けておりました。
ディレクターが上の人に……。

色々調べてみると、中には「これも放送禁止なの?」という言葉もありまして、今回は、「それはさすがにヤバいだろう……」というド直球の言葉ではなく、あなたが知らない“放送禁止”を解説していきましょう。

板前、おまわりさんすらNGのご時世

人格・人権を損なう言葉や体的・精的な侮蔑の言葉は別にして、職業差別というものが放送禁止の中には数多く含まれています。

職業差別というわけではなく、女性蔑視の言葉としては、看護婦さんやOLさん、スチュワーデスさん、女中さん、産婆さんなどがありますが、あくまでも女性側の人権を配慮して、女性看護師さん、女子社員さん、キャビンアテンダントさん、政婦さん、助産師などと言い換えるわけですね。

ここまでは納得できるんですが、なんと、板前さんおまわりさん運ちゃん坊主土建屋医者郵便屋さんパーマ屋床屋日雇いなんてのも放送上適切ではない、放送倫理規定に反する言葉とされます。

大好きな作家である中島らもさんの著書『こらっ』にもありますが、彼のラジオ番組に虚無僧(こむそう)”という言葉が出てきて、録音が一時中断したとか。

なんでも、“虚無僧”はC級放送禁止になっているようです。

このように放送禁止とは、A級、B級、C級というランク分けがされているようなんですね。

例えば、少し前にフジテレビの『バイキング』にゲスト出演した小林旭が放ったキチガイ”はA級放送禁止で、アイスブランドにもあったエスキモー”がB級虚無僧がC級に当たるわけです。なんとなくわかるような、わからないような、微妙な感覚ですよね。

ですから、時代劇虚無僧が登場する、京都鴨川の上で鉢をしている虚無僧にはモザイクをかけなければならないんですね。

では、同じく時代劇にも登場する忍者浪人っ引きなんてのも職業差別の言葉として扱われないとおかしいと思うんですけど……。

その他にも職業差別としては、百姓、人夫、親方(建設系)、代書屋、政治屋、雑用夫、土方などがあります。

「不快だ」と抗議すれば放送禁止用語になる

では、放送禁止はどのように決まるのでしょうか?

調べていくと、実は放送禁止の定義というものはほぼ存在せず、電波法などの法律とも関係せず、単なる放送事業者の自主規制の産物であることがわかりました。
もっと掘り下げると、に、番組を観る、聴く視聴者からのクレームにより定められ、“放送注意用または“放送自粛と呼ばれているようです。

ですから、視聴者や各団体からの抗議があれば、営放送、民放が判断して、さらに放送禁止が追加されていくのです。
足切りや名門校、後進将棋倒し、朝鮮人参トルコ風呂ブラインドタッチなどは、様々な団体からの抗議自粛されたものと言われています。

さらに広がる被害妄想の言葉狩り

最近では、放送上の自粛が右肩上がりに増え続けています。危険域に入ってきているのは、“標準という言葉。首都東京で使われる言葉を意味する標準は、日本の“共通”と言い換えられるようになってきています。

付き合いのあるテレビ関係者の話では「ウチの住んでいる地域は標準ではないのか!」「地方都市をナメている!」「東京基準で物事を考えるとは何事だ!」と地方の視聴者の苦情が多くなってきているとのこと。これからは、自粛になる可性が高いと言います。

さらに危険域の言葉が、ハーフです。

ローラベッキー、ダレノガレ明美トリンドル玲奈シェリーなどなどハーフタレントは非常に人気です。しかし、日本語に直せば、単純に「半分」という意味。失礼だというのです。ですから、クオーターパウンダーやピザハットのクォーターシリーズなんてのは、もってのほかです。ピザに対して失礼です。

首をかしげてしまうのは、“老人”という言葉に苦情が多いという事実。では、幼児や少年青年、中年なども失礼ということになります。「少年やねん! ガラス少年』なんて放送禁止にしてしまえ!」というになってしまいます。

さらにひどいのは、「頑れ」という言葉まで放送禁止になる危機まであるということ。「努は報われる」もそうです。武田鉄矢の『援』も放送禁止認定です。

最近、第七版が発刊された広辞苑にも記載されている言葉なのに、この言葉狩りは続いていくのでしょうか?

(C)写真AC

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