よく使っている言葉だが、あらためて考えてみると違いがよくわからない日本語には、そんなものがある。「預」と「貯」もその一つではないか。「教えて!goo」にも、「預金と貯金の違いを教えてください」という質問が投稿されている。なんとなくだが、「銀行に預けてあるのが預」という気もするが、日常会話で「今、貯いくらある?」と聞かれたら、銀行に預けてあるお金のことを考えてしまう……。今回は、ファイナンシャルプランナーの秋山友美さんに「預」と「貯」の違いを聞いてみた。

銀行は預ゆうちょ銀行は貯

と貯、まずはその違いをダイレクトに聞いてみた。

お金の預け先によって呼び方が変わります。銀行信用金庫信用組合、労働庫などに預けている場合は預といい、ゆうちょ銀行JAバンク農業協同組合)やJFマリンバンク漁業協同組合)などでは貯といいます」(秋山さん)

都市に預けるのは預JAバンクなどでは貯と呼ぶのだ。

銀行郵便は成り立ちとお金の運用方法に違いがあり、それが預と貯という呼び名の違いになったとされています。また、預かり元である銀行などが倒産したときのお金の保護にも違いがあります。銀行は預保険制度により保護されますが、農協や漁協などでは農産業協同組合保険制度により保護されます。ただ、ゆうちょ銀行は他の銀行と同様に預保険制度によって保護されていますし、そもそも2007年に民営化されているので、今は『ゆうちょ銀行に預する』といっても違和感はないですね」(秋山さん)

と貯の違いはわかったが、あまり使いわけを意識しなくてもよいのかもしれない。

「気をつけるとしたら、個人がお金を貯める場合には、貯という言葉を使うということです。その貯めたお金銀行に預ける場合には預という言葉を使います。『500円玉貯金で貯めたお金銀行に預する』という感じでしょうか(笑)」(秋山さん)

■利子と利息の違いは……

他にもお金に関係する、混同しがちな言葉があるというので聞いた。

「利子と利息がそうですよね。利子と利息は基本的には同じ意味ですが、借りた場合に支払うものを利子、貸した場合に受け取るものを利息と使いわけることが多いようです。また、銀行に預けたお金(預)は利息といい、ゆうちょ銀行に預けたお金(貯)は利子というのが一般的です」(秋山さん)

つまり、借の返済は利息ではなく、利子をつけて返すということだ。しかし、これも慣例的なものであり、日本語としてこうでなくてはいけないというわけではないとのこと。

■預(貯)のおすすめはネットバンク

お金に関する言葉の微妙な違いを教えてもらったところで、預(貯)をする際に役立つ情報も教えてもらった。

「低利の現状では、少しでも利が高い機関を選ぶことが賢い選択でしょう。その点では、店舗をもたない銀行、いわゆるネットバンクや地方銀行ネット支店が高利で出している定期預がおすすめです。普通の話になりますが、ネットバンクにはコンビニATMの引き出し手数料や振込手数料が無料ケースもあり、お金を移動しやすいというメリットもあります。あとは、農協や地域の信用金庫ボーナス時期にキャンペーンで高利や特典がある商品を出すので、それを利用するのもアリだと思います」(秋山さん)

こんな時代であるからこそ、少しでも利が高い機関を見つけられるよう、情報アンテナり巡らせておきたいところ。ただ、いざ預けるとなった段階で手元にお金がなければ元も子もない。日頃から預や貯の習慣をお忘れなく。

専門プロフィール秋山 友美
学習院大学経済学部卒業後、総合量販店・学習塾に勤務しサービスの精を学ぶ。2002年からコーチとして活動を開始。2005年よりFP(ファイナンシャルプランナー)としての活動を本格的に開始する。湘南を拠点にFP相談・計診断・パーソナルコーチを行い、ライフプラン・住宅取得・資産運用などの講師としても活動をする。

教えて!goo スタッフOshiete Staff

「預金」と「貯金」の違いはなに?