日本が世界に誇る映画監督、黒澤明、溝口健二、市川崑のもと撮影監督を務めた宮川一夫さんの回顧イベント「Kazuo Miyazawa: Japan’s Greatest Cinematographer」が、ニューヨークのジャパン・ソサエティー、近代美術館、フィルム・フォーラムなどで開催される。ジャパン・ソサエティーの広報が発表した。

 これは宮川一夫さんの誕生110周年を記念して開催されるもので、今年の4月13日~28日までジャパン・ソサエティー、4月12日~29日まで近代美術館、4月6日~12日までフィルム・フォーラムで開催されることになっている。

 同イベントでは、伝説の撮影監督、宮川一夫さんが関わった作品の中で、1943年の『無法松の一生』から1977年の『はなれ瞽女おりん』まで、およそ30年間にわたる代表的な27作品を取り上げている。その作品群には、小津安二郎監督の『浮草』、黒澤明監督の『羅生門』、稲垣浩監督の『無法松の一生』、森一生監督の『ある殺し屋』、池広一夫監督の『座頭市千両首』、市川崑監督の『東京オリンピック』、三隅研次監督の『鬼の棲む館』、増村保造監督の『刺青』、溝口健二監督の『赤線地帯』などがあり、それぞれをニューヨークの上記の場所で上映することになっている。

 宮川さんは、1908年に京都で生まれ、18歳の時に日活京都の現場部助手として働き始める。しばらくしてから撮影部に移動して1935年に映画『お千代傘』で撮影監督としてデビュー。その後、稲垣浩監督のもと『出世太閤記』、『宮本武蔵』シリーズなどを手掛けた。そして大映に移ってからは、黒澤明監督の『羅生門』『用心棒』、溝口健二監督の『雨月物語』『近松物語』、市川崑監督の『おとうと』『東京オリンピック』などで、陰影のある斬新な手法で日本を代表する撮影監督になり、世界でも評価された。1999年に91歳で亡くなっている。(細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

日本人として誇らしいですね! - iStock / Getty Images