“超新星”トルソワが史上初の4回転2度成功 その衝撃は各地に広がっている

 フィギュアスケートの世界ジュニア選手権(ブルガリア)は10日、女子シングルフリーが行われ、ショートプログラム(SP)首位の13歳、アレクサンドラ・トルソワ(ロシア)は女子では史上初となる2度の4回転ジャンプに成功。ノーミスの演技で153.49点をマーク。合計225.52点は、昨年優勝したアリーナ・ザギトワ(ロシア)の記録(208.60点)を大幅に超えるジュニア世界最高得点だった。圧巻の内容で優勝を飾った。

 トルソワは冒頭の4回転サルコーに成功。国際スケート連盟公認大会で、女子では安藤美姫さん以来となる同ジャンプを成功させると、女子史上初の4回転トーループも着氷。同じプログラムで史上初の2種類&2度の4回転ジャンプを決めて見せた。

 演技後半には難易度の高い、3回転ルッツ-3回転ループのコンビネーションもしっかり決め、完璧な演技後は、13歳らしいあどけない笑顔ものぞかせた。

 この衝撃は各地に広がっている。米放送局「NBC」は「13歳が女子初の4回転を2度跳んだフィギュアスケーターに」と見出しをつけ、「次なる偉大なロシアのフィギュアスケーター」「前代未聞」と伝えた。

 米専門メディア「icenetwork」も「クワッド・クイーン トルソワが世界ジュニアタイトルに大勝」と報じ、4回転を2度成功させたトルソワを称賛している。

自身は「勝てたことより2本の4回転を跳べたことがもっと嬉しい」と歓喜

 国際スケート連盟(ISU)も「トルソワが金メダルの演技で4回転を2度跳び歴史をつくる」と特集。文中では「とんでもない演技」と驚きつつ、トルソワ自身のコメントも紹介。

「勝てたことはとても嬉しい。けど2本の4回転を跳べたことがもっと嬉しい。その練習をしてきて、成功したんだもの。4回転に成功して、とても嬉しかったけど、プログラムが残っていた。難しいコンビネーションが3つ残っていたから、気持ちを落ち着けなきゃいけなかったわ」

 勝利の喜びよりも、史上初となる2度の4回転を成功させた喜びが上回ったという。そして、その喜びをかみしめながらも、気持ちを落ち着かせて、残るジャンプも完璧に成功させたようだ。

 歴史に名を刻んだ13歳。平昌五輪から1か月もたたぬうちに、2022年の北京五輪が楽しみになる超新星が登場した。(THE ANSWER編集部)

2度の4回転ジャンプを成功させるなど圧巻の演技を披露したアレクサンドラ・トルソワ【写真:Getty Images】