日本人初の快挙、地元オランダメディアもこぞって特集「ブストを王座から降ろした」

 スピードスケートの世界選手権(アムステルダム)第2日は10日、2種目が行われ、平昌五輪で金、銀、銅メダルを獲得した高木美帆(日体大助手)が4種目合計166.905点で、男女を通じ、日本勢初の総合優勝を果たした。五輪金メダル5個の女王イレイン・ブスト(オランダ)を破って達成した快挙に対し、スケート大国の地元オランダメディアも「ブストを王者の座から降ろした」「一度も危険ゾーンに入らなかった」と絶賛している。

 平昌五輪でメダルをコンプリートした23歳が、日本のスケート史に名前を刻んだ。500、1500、3000、5000メートルの4種目で争う今大会。総合首位で後半2種目を迎えた高木は、最初の1500メートルは1分58秒82で1位。最終種目の5000メートルは4位と奮闘し、総合優勝を射止めた。

 2位は過去6度優勝のブスト。スケート大国の英雄を、相手の“ホーム”で破る快挙となった。地元オランダメディアもこぞって取り上げている。地元紙「アルフメーン・ダッハブラット」は「タカギがブストを王者の座から降ろし、日本人初のW杯覇者となった」と特集。「ブストは4本目の距離でも奇跡を起こすことはできなかった」と母国の女王撃破を報じ、高木を称えている。

地元実況は接戦演出も…「実際、タカギは一度も危険ゾーンに入ることはなかった」

 前回も前半3種目が終わった時点でリードしながら、最後の5000メートルで逆転を許した高木。記事では「重圧に負けたのか、逆転を許した。しかし、今回はそのようなことは起こらなかった。オリンピックスタジアムの実況が接戦を演出しようとしていたが、実際、タカギは一度も危険ゾーンに入ることはなかった」と圧勝だったことを紹介している。

 さらに、地元紙「テレグラフ」は「ブストはタカギにW杯タイトルを譲らなくてはいけなくなった」、地元紙「フォルクスクラント」は「ミホ・タカギが日本人初のW杯オールラウンド覇者になる」と特集。放送局「NOS」も「タカギが印象的なシーズンをW杯オールラウンドタイトルで締めくくった」と充実したシーズンで有終の美を飾ったことを紹介している。

 平昌五輪では金、銀、銅と3色のメダルをコンプリートし、脚光を浴びた高木。オールラウンダーとしての能力が問われる世界選手権も制し、その実力をスケート大国に認めさせた。小平奈緒(相沢病院)とともに、日本スケート界のエースとして、さらに期待がかかる。(THE ANSWER編集部)

高木美帆【写真:Getty Images】