自家用車の普及が進む中国では、多くの消費者が「どのような車に乗っているか」という点を気にする。これは自動車が乗る人の社会的地位やステータスを示すツールとしての側面があるためであり、多くの中国人消費者は乗っている車で「メンツが立つかどうか」を判断し、購入する車を選ぶ傾向が強い。

 日本でももちろん中国のように車が社会的ステータスを示す側面はあるが、実際はステータス性よりも実用性を重視する人の方が多いであろう。中国メディアの今日頭条は6日、「日本の市場で売れている自動車を知ると、中国人は赤面してしまう」と論じる記事を掲載した。

 記事は中国人にとって日系車は「耐久性があり、丈夫で故障しづらく、低燃費であるゆえ高く評価されている」と紹介しつつ、「日本の自動車市場でどのような車が人気を集め、売れ行きが好調なのか」を知ることは、中国人消費者にとっても今後の車選びで参考になるかもしれないと指摘。だが、実際に2017年に日本で販売された自動車のうち、販売台数が多かった車を見てみると「中国人消費者が好む車とはあまりに違いすぎて参考にならない」ことを伝えた。

 たとえば、日本の自動車販売台数ランキングで上位を占めているのはいずれも日本メーカーの車であり、この点は中国とは大違いだと指摘。中国の自動車市場では販売台数ランキングの上位に海外メーカーの名前がずらっと並んでいるのが現状で、国産車である中国車は「メンツが立たない」とみなされる傾向があることと真逆であると指摘した。

 さらに、日本でも海外の高級車は好まれているが、国産車の売れ行きが上回っているということは日本では「自国メーカーの技術が国外メーカーに劣っていないこと」を示すと指摘したほか、日本の販売台数上位はコンパクトカーが複数ランクインしていることも挙げ、「日本人は自国の製品を好んで購入し、しかも、中国人のようにメンツで車選びをしていない」と強調、こうした姿勢を目の当たりにした中国人は、「あまりの違いに恥ずかしさを感じてしまう」と論じた。

 多くの中国人にとって自動車はまだ安い買い物ではない。いくら愛国心が強く、中国車を購入したいという気持ちがあったとしても、苦労して働いて購入する車は価格や性能を吟味し外車を選ばざるをえないというジレンマも存在するのだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
日本で売れている車を見ると「中国人は赤面してしまう」、そのワケは=中国メディア