アストンマーティンは、新しい時代の到来を告げるゼロエミッションのラグジュアリー・カー、ラゴンダ・ビジョン・コンセプトを発表する。生産は2021年に開始される予定。

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世界初のゼロエミッション・ラグジュアリー・ブランドとなることを目指しているというラゴンダは、伝統的な考え方に縛られることなく、最先端の電動化技術および自動運転技術を活用して、自動車の発明以来最大の革命を実現することになる。ラゴンダによれば、真のラグジュアリーと現代的なデザインは、互いに相反するものではなく、完全な調和の中で高めあう存在となり得ることを証明するとのこと。

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ラゴンダが手がける「ビジョン・コンセプト」は、早ければ2021年に生産が開始されるラゴンダの生産型車両に採用される可能性がある、近未来的なデザイン言語を提示するスタディモデルだ。この新しいコンセプトカーの横には、クーペコンセプトが1台、SUVコンセプトが1台、40%のスケールモデルとして展示されるが、それはラゴンダのデザイン言語がどのように実際に採用されてゆくのかのヒントを提供するものだ。

ビジョン・コンセプトは、ラゴンダが持つ独創的なデザインを提示している。伝統的なリムジンよりもずっと短く低いこのクルマは、革新的なデザインによって他に類を見ないスペース効率を備え、身長2メートル以上の大人4人が快適かつ贅沢に体を伸ばすことのできる室内スペースを生み出している。

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オーソドックスなデザインを超越したラゴンダ・ビジョン・コンセプトのデザインは、インテリアからスタートしたという。新しいアーキテクチャーによってそれが可能になったからだ。巨大な内燃エンジン、ギヤボックス、トランスミッションなどが不要になったため、ラゴンダのデザイナーはインテリアをディテールに至るまで最適化し、その外側にエクステリアを構築するというアプローチを採用した。

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インテリアのデザインは利便性と使い勝手の良さも新たなレベルに達していることを示している。このクルマの構造的強度の大部分はフロアが受け持っているため、従来の車両よりもはるかに大きな開口部を採用することが可能になっている。後方にヒンジを設置した後部ドアが外側に開くと同時に、ルーフセクションも持ち上がるので、クルマへの乗り降りは、これまでになかったほど容易になる。車内で立ち上がってそのまま降りることも、体を屈めずに乗り込むことも可能だ。フロントシートは、後席に座った人が足のやり場に困るシートレールの上に設置するのではなく、シートフレームの外側から伸びている片持ち式のアームを採用しているため、フロアは非常にすっきりとしている。そして、シートは肘掛け椅子に似ています。アームの部分は、乗降時のサポートとしても使用されるため、しっかりとした造りになっている。

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ラゴンダ・ビジョン・コンセプトは、ボンネットを必要としないが、空気を切り裂いて進まなければならない点は従来と変わらないため、バッテリーの消費をできるだけ抑えるためには効率を求めなければならない。そのため、クルマの形状は非常に優雅な流線形を描く、ダイナミックなものとなった。

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パワフルなソリッドステート・バッテリー(全固体電池)を搭載できるように設計され、1回の充電で最大400マイル(約640km)を走行することが可能。この距離は、ロサンゼルスからサンフランシスコまで、ロンドンからエジンバラまで、ベルリンからウイーンまでに相当する距離だ。このコンセプトカーは、最新のワイヤレス・コンダクティブ充電テクノロジーにも対応している。

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また、高レベルの自動運転を前提にして製作されている。クルマの設計は、レベル4の自動運転を想定。すなわち、日常的なルートや、認識可能な道路では、自動運転が可能ということ。ステアリングホイールは必要に応じて左右に移動できるだけでなく、自動運転モードに切り替えた場合は格納することも可能。前席を180°回転させて、後席の乗員と会話を楽しむこともできる。このクルマは周辺環境を360°にわたって監視しているだけでなく、つねにインターネットに接続されているので、専用のコンシェルジュ・サービスがいつでも利用可能で、自宅でも難しいレベルの高度なコネクティビティとサイバーセキュリティが実現している。

ラゴンダ・ビジョン・コンセプトの車体は、アストンマーティンが保有する、世界最先端の複合素材接着技術を活用して製造される。この構造は、電気自動車のラグジュアリー・カーとしてきわめて軽量で、剛性が高く、信じられないほどのスペースを提供する。また、電気駆動システムを最大限に活用したインテリジェントな全輪駆動を可能にしている。必要に応じて、使用可能なトルクの0%から100%を任意のホイールに配分することも可能とされている。

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