sirabee20180308kuroda001(©ニュースサイトしらべぇ)

本番1週間前からは、生モノを出来るだけ控えるように心がけている、俳優/ハイパーメディアフリーター黒田勇樹です。

先週本番を終え、また月末に本番があるので「今しかない!」と、生モノを食いまくっています。

このコラムは、子供の頃から芸能の世界で台本や台詞に触れ続け、今なお脚本家やライターとして「言葉」と向かい合っている筆者の視点から、 「言葉の成り立ち」について好き勝手に調べる「妄想的」な語源しらべぇです。

■俳優なら誰しもドキッとする、あの言葉

さて、本番前だけではありませんが、俳優が食べるのをためらう食べ物がもう1つ。 大根です。

「大根を食う」という表現が「克服」を表すので「いっぱい食べたほうがいい」という先輩もいらっしゃいますが、役者の本分は他人を出し抜こうという気持ちなので、どんなに尊敬する先輩の言うことでも、一概に信用するわけにもいかないのが難しいところ。

そもそも、なぜ下手くそな俳優を「大根」または「大根役者」というのか調べてみました。

■なぜ大根?

諸説あるようで「これ!」というものは見つかりませんでしたが、もっとも普及しているのは「大根は、絶対に食あたりしないから」から来た、「当たらない俳優」という説が有力なようです。

ほかにも「味がないから」とか「演技が下手な奴は化粧も下手で、白粉で顔が真っ白になるから」など、面白い説がたくさんあるようです。

さらに面白かったのが、海外では大根役者のことをHam actor(ハム・アクター)と言うこと。

かのシルベスター・スタローンが日本でハムのCMをした時に、一部海外メディアでは「最高の自虐ネタ」と騒がれたとか、騒がれてないとか。

■食べ物に例えるのは共通?

そんなこと言ったら日本人のだれもが「ハムの人」と認識している別所哲也さんはどうなるんだ! 名優だぞ! 

日本アカデミー賞新人賞1992年受賞者だぞ。(ちなみに筆者は1999年受賞者です。自慢)

こちらも「不器用なことをハムに例える」とか「ハムレットやれば下手でもウケる」とか諸説あるようですが、フランスではカブに例えるそうなので、食べ物に例えるのは世界共通のよう。

やはり「食うか食われるか」は、俳優にとって重要な問題なのです。

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(文/しらべぇ編集部・黒田 勇樹

「日本アカデミー賞新人賞」を受賞している俳優・黒田勇樹が大根役者を語る