王者マクドネルのプロモーターは「挑戦からは絶対に逃げない」と力を込めたが…

 プロボクシングのWBO世界スーパーフライ級王者・井上尚弥(大橋)が5月25日(大田区総合体育館)にWBA世界バンタム級タイトルマッチ12回戦で、同級王者ジェイミー・マクドネル(英国)に挑戦する。マクドネルのプロモーターのエディ・ハーン氏は「敵地で勝ち目はないだろうが…」と“モンスター”の異名を取るハードパンチャー井上を前に早くも白旗を上げているようだ。

 3階級制覇を目指す井上と対峙するマクドネルはここ10年無敗を誇るが、王者のプロモーターは井上の強さを十二分に理解していた。

 英マッチ・ルーム社の社長で、マクドネル以外にもWBA、IBF世界スーパーヘビー級王者アンソニー・ジョシュア(英国)らを顧客に抱えるハーン氏は英地元紙「デイリー・メール」のコラムでクライアントへの思いをこう綴っている。

「WBAバンタム級王者ジェイミー・マクドネルが、5月25日に強打で鳴らすナオヤ・イノウエとの防衛戦に臨むことが発表された。ジェイミーはすべてのファイターの鑑だ。挑戦からは絶対に逃げない。このディビジョンで最強の戦いを常に求める」

 バンタム級転向初戦となる井上は、スーパーフライ級で統一戦を切望しながらも、あまりの強さも一因となり、実現しない不運に見舞われていた。全17階級のボクサーの強さを比較した「パウンド・フォー・パウンド」の格付けで10傑に選出されているモンスターの挑戦を受けたマクドネルの勇気をハーン氏は称えている。

ハーン氏は「敵地で勝ち目はないだろうが…」と弱気

「彼は敵地で勝ち目はないだろうが、ジェイミーはボクシング界で最も過小評価されているボクサーの1人だ。歴史的な勝利をつかむ術は熟知しているだろう」

 井上相手の不利を認めた上で、モンスターを撃破できれば“歴史的な勝利”となると分析している。

 マクドネルの母国、英国の大手ブックメーカー「betfair社」もタイトルマッチのオッズを公開。自国の正規王者に対して、勝利のオッズを「5.0」とする一方で、井上に対しては「1.14」という圧倒的な本命と認定していた。

 予想会社のみならず、プロモーターも認める井上の強打。試合は2か月以上先で、心理戦の意味合いでの“泣き”の可能性もあるが、「Naoya Inoue」の圧倒的な強さがバンタム級にも轟いていることは確かだ。(THE ANSWER編集部)

井上尚弥【写真:Getty Images】