主将の急逝後初の公式戦 選手、スタッフ、サポーターが追悼の思いで一つになる

 フィオレンティーナは現地時間11日にセリエA第28節でベネベントと対戦。4日にイタリア代表DFダビデ・アストーリが滞在先のホテルで急逝して以来の公式戦となったが、チームキャプテンの生前の偉業を称える横断幕と旗でスタンドが埋め尽くされた。ステファノ・ピオリ監督は戦前、「涙と思い出、アストーリのために団結しよう」と呼びかけて選手を送り出したという。イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が報じている。

 アストーリの悲劇はイタリアサッカー界を震撼させた。4日、滞在先のホテルで亡くなり、同日に開催予定だったセリエA公式戦が全試合中止。世界中に悲しみが広がるなか、8日にフィレンツェ市内で葬儀が営まれた。

 フィレンツェ中心街のバシリカ・ディ・サンタ・クローチェ教会には数千人のサポーターが集結。フィオレンティーナの選手のみならず、ユベントスGKジャンルイジ・ブッフォン、DFジョルジョ・キエッリーニらイタリア代表でともに戦った選手や、ローマ幹部のフランチェスコ・トッティ氏もFWステファン・エル・シャラウィら選手とともに出席。さらにインテルのハビエル・サネッティ副会長など、錚々たるメンバーが参列した。

 再スタートを切ることになったフィオレンティーナ。記事では「横断幕と旗に涙と震え、そして、アストーリの名前が」と、ベネベント戦のスタンドでサポーターへのアストーリへの思いが表現されることが報じられていた。ピオリ監督は「彼を知る幸運に恵まれたが、堪能できなかった。ダビデは寛大でポジティブで他人を思いやる選手だった。涙と思い出、我々はアストーリのために団結しよう」と語ったという。

「キャプテンはフィオレンティーナへの愛を伝えてくれた。良い試合をして彼への栄誉を称えようじゃないか」

 追悼の思いで一つになったサポーターは、ベネベント戦でスタンドをチームカラーの紫に染め、「DAVIDE 13」とアストーリの名前と背番号のコレオを描いた。試合も前半25分にブラジル人DFヴィトール・ウーゴのゴールで挙げた1点を守り切り、1-0で勝利。亡きアストーリに白星を捧げた。


(Football ZONE web編集部)

滞在先のホテルで急逝したイタリア代表DFダビデ・アストーリ【写真:Getty Images】