(kazoka30/iStock/Thinkstock)

少子高齢化が進む今の日本において、介護というのはもはや家族の問題ではなく社会の問題。

どのようにして向き合っていくのか我々は全員で真面目に考えていくべきだが、一方ではその大変さから「親と言えども、できれば勘弁してほしい」と考えてしまう人もいる。

今、「はてな匿名ダイアリー」に投稿された「ニートで無職の兄がいてよかった」というエントリーが話題になっている。

■アラフォー高卒のダメ人間な兄

投稿者にはアラフォーで高卒の腹違いの兄がおり、現在でも無職のダメ人間なんだそう。

しかしながら「尊敬はできないけれど人間的に嫌いではない」とのことで、幼い頃から遊び相手になってくれて楽しい思いもしてきたとか。

また、実家が裕福でない中、「兄が無理して大学へ進学しなかったからこそ自分が東京の私大へ進学できた」という過去も投稿者の心境に影響しているよう。

■そんな兄のおかげで救われた投稿者

そんな中、家族に変化が起きる。父親が倒れてしまい、また母親も調子を崩したのだ。すると、無職の兄が面倒見てくれることになり、片道一時間かけて実家に通うように。

介護に見返りがあるわけでもなく、また兄から見れば投稿者の母親は血がつながっておらず、義理の母親でしかない。しかし、そんな中でも兄は当たり前のように面倒を見てくれる上、金銭的援助も求めてこないのだとか。

「自分しかいなければ見捨てるか仕事を辞めてサポートするしかなかった。恐らくどちらを選んでも後悔していたであろう選択。それをせずに済んだので兄には感謝しかない」と感想を述べた投稿者。

さらに、「家族内にフリーハンド的な人材がいるのはとても有意義かもしれないと感じた」と綴ったのだった。

■「金銭的援助しろ」「家族内労働だ」

この投稿に対し、他のネットユーザーからは「金銭的援助くらいはするべき」との声が相次ぐことに。また、「家族内労働をニートと呼ぶな」など、介護を労働のひとつとして認めない姿勢に批判的な人も。

・資金援助ぐらいしなよ…あとお兄さんが倒れないかサポートもしとかないと後悔するよ

・家庭内労働をしてる人を無職とかニートと呼ばないようになるといいなあ。必要な人だもの

・今更踏み込みにくいとは思うけど無職でどうやって暮らしているのか分からない人が金銭的援助も求めず実家を見てくれているというなら金銭的なお礼をした方がいいような気がする

・「金銭的援助も求めてこず」を真に受けてどうする。お金はいくらあっても困らないんだから、早く資金援助してあげて

しかし、一方ではこの境遇に近い立場にいるという人も。

・すげぇ…生い立ちやディテールは割と違うけど、実態として俺こんな感じだわ今

■2割に介護経験アリ

介護経験(©ニュースサイトしらべぇ)

しらべぇ編集部が全国20〜60代の男女に「親族の介護経験」について調査したところ、およそ2割が「経験アリ」と回答。

今後、さらに少子高齢化が進んでいく日本。大変な介護を少しでも楽に、働きながらでもできるように法律や制度、インフラを整備していくことが急務だ。

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(文/しらべぇ編集部・尾道えぐ美

【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」 調査期間:2016年9月23日~2016年9月26日
対象:全国20代~60代の男女1,365名(有効回答数)

「ニートで無職の兄がいてよかった」 介護を無意識に押し付ける投稿に賛否