sengoku38 尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件が記録された、いわゆる「尖閣ビデオ」を動画投稿サイトYouTubeに投稿して話題となった「sengoku38」こと、元海上保安官の一色正春氏(44)が2011年2月21日、フリーランス・雑誌・ネットメディアの有志によって結成された自由報道協会(仮)主催の記者会見に出席した。一色氏は「尖閣ビデオ」を流出させたことについて「直接自分の目で見て、判断することが大切」と、国民が情報を知った上で判断することの大切さを訴えた。

 質疑応答で、ニコニコ動画・政治担当部長の七尾功記者が「日本の外交にとってなぜ情報の公開が重要なのか」と、ユーザーの質問を代読すると、「個人的な見解としましては、国難のときは国民全員が判断する。そのためには真実を知らなければいけない」「私自身は広く国民が真実を知って、判断して、それで国の方向が決まっていけばいいと思います。本当のことを知った上で選択することが大事だと思います」と、持論を展開。改めて情報公開の重要性を強調した。

「なんでハンドルネームが「sengoku38」なのか。どうして(捜査当局の)取調べで、(sengoku38という)名前をつけた理由だけは詳しく答えなかったのか」というハンドルネームの由来を質問されると、「そんなに重要なことかなと思うんですけど、確かに捜査当局も長時間にわたって色々聞きました。それで言わないということは、そういうことだと思ってください」と言葉を濁した。

■中国政府に要望「残りのビデオを公開するようにプレッシャーをかけてほしい」

 また、「今回の件で大変な有名人になったが、なかには一色さんを言論や政治の場に引っ張ってきたがる人もいるが、仮に政治家にと言われたら受けるつもりはあるか」と問われると、「現在そういう話はないが、きたときに考えます」と明言は避けた。

 会見には海外メディアも参加。香港のテレビ局から「現時点で中国に対して何らかのメッセージがあれば教えてください」と質問されると、「特にないですけど、中国政府もあの事件の真相を明らかにしたいのであれば、日本政府に残りのビデオを公開するように、またレアアースでも輸出を禁止して、プレッシャーをかけてくれればありがたい」と回答。笑いを誘った。

元海上保安官・一色正春氏記者会見生放送 主催:自由報道協会(仮)
http://live.nicovideo.jp/watch/lv40755695
(番組はタイムシフト機能で2011年2月28日まで視聴できる)

(三好尚紀)

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