組織の中にはさまざまな部署があり、それぞれ担当する業務を示す名前がついている。地方自治体で特産品に関わる部署の場合、「生産振」「産業振」といった名前をよく見かける。

だが、秋田県内でも有数のねぎの産地で知られる能代に、2018年度から新設された部署は「ねぎ課」だ。農業でも生産でも振でもなく、「ねぎ」そのもの。わかりやすいうえに面ネーミングねぎ課とはどんな部署なのか。Jタウンネット4月5日能代ねぎ課に取材を行い、課長山田英さんから話を聞くことができた。


課長の呼び名は「ねぎ課長

能代を管区とする「JAあきた」のサイトに掲載されている「農産物情報」によると、能代ねぎの栽培が盛んになったのは1970年代から。ネギネギネギと一年通して収穫ができるため、県内はもちろん県外にも販売している。

さらに2012年には、JAを通して流通するねぎを「ねぎ」として商標登録。首都圏などでのPRを積極的に行った結果、2015~6年には販売額が10億円を突破し、2017年度は14億円に到達したという。ちなみに、JAを介していないものは「能代ねぎ」として販売されている。

需要はさらに伸び続ける見込みで、能代としてもさらなる生産拡大に取り組むべく新設されたのが、ねぎ課というわけだ。名前のインパクトが大きいためか、ツイッター上などでもねぎ課の話題が見られた。

能代役所に「ねぎ課」ができたらしい。ネギか......。
- ゆーふぉ (@eupho_tuba) 2018年4月4日
ねぎhttps://t.co/m4GF6Lvhtr
- おのでら(ねぎ) (@negidera) 2018年4月3日
ねぎ課とかわろたww
- つやんぬ (@28may24isso) 2018年4月4日

もちろん、秋田ヒーロー超神ネイガーも言及している。

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- 超神ネイガー (@neiger_akita) 2018年4月3日

このねぎ課、称やPR用の特別な部署ではなく、能代環境産業部内にある独立した部署で、常任の課員も在籍している。な業務について、山田さんは次のように話してくれた。

「現場に赴いて農家へ技術導を行うのがな業務になります。技術導自体はJA秋田県の農産関係の部署が以前から行っていますが、としてもさらにねぎの生産にを入れるため、ねぎ課が設置されました」

技術導を行う場合はJAなどと共同で行う予定で、ねぎ課独自に取り組んでいるのが栽培する品種の検討だ。

能代で栽培されているのは『長ねぎ』ですが、一口に長ねぎと言ってもさまざまな種苗メーカーから、複数の品種が販売されています。能代に適した品種はどれなのか、またの時期を除いて一年中栽培しているので、時期に合った品種も検討し、農家に提案していく予定です」

ところで、記者が気になっているのは、山田さんの呼び方だ。内部的には課長だとして、外部からはやはり「ねぎ課長」と呼ばれているのだろうか。

ねぎ課長です。やはり名前がユニークなので、そう呼びたくなるのでしょうかね」

ちなみに、この「農作物の名前+課」というパターン、結構あるのではないかと思ったのだが、意外に確認できない。青森県弘前市には「りんご課」が、和歌山県有田には「有田みかん課」がそれぞれ存在し、いずれも特産品であるりんご有田みかんの販売促進や生産振に関わる業務を行っているようだ。自治体以外では、JAみなみ信州に「課」も確認している。

さすがに「課」や「イネ課」はなさそうなので、特産品となっている農作物に片っ端から「課」をつけて当たってみたものの、上記以外には情報が見当たらなかった。残念ながら「大根課長」とか「じゃがいも課長」「ピーマン係長」などはいなさそうだ。

ただし、部署名を開していないだけ、課以下の単位で独自の農作物部署が設けられている、といった可性はある。あなたの住んでいる地域の特産品には、「課」が設けられていないだろうか。

課員が全員ねぎとか......ではない(画像は一般的な長ねぎ)