芸歴65年。現役最古参女優の1人、草笛光子(84)が今“美しすぎる80代”として昔を知らない世代にも注目されている。

「NHK朝ドラ5本目の出演となった『まれ』(15年)、翌年の大河出演9本目の『真田丸』と、続けて主人公の祖母役で存在感を示した。光り輝くような白髪とはっきりした顔立ち、上品で美しい立ち居振る舞いはやはり別格。演技もシリアスからコミカルまで変幻自在。おばあちゃん役の第一人者として引っ張りだこです。最近も3月末に放送された岡田結実(17)初主演ドラマ『静おばあちゃんにおまかせ』(テレ朝系)の祖母役で好演。4月14日には主演映画『ばぁちゃんロード』が公開。共演は、かつてドラマで親子役を演じた山口百恵さんの次男・三浦貴大(32)。試写会で草笛は『この方(貴大)のお母さんが私の子供だったの。だから本当におばあちゃんですよね』と感慨深げでした」(芸能記者)

 1950年、16歳でSKD(松竹歌劇団)に入団。ミュージカル女優の草分け的存在としても活躍してきた。

「芝居、音楽、お喋りとマルチぶりを発揮してテレビ黎明期には音楽バラエティの『光子の窓』という冠番組も持っていた。どんな人気女優でも普通、人気の波があり仕事の空白期はできるものですが、草笛はコンスタントに仕事を続けてきた。長年の功績が認められ2005年には旭日小綬章を受章。映画主演は少ないですが、森繁久彌の喜劇や金田一耕助シリーズなどで存在感を発揮してきました」(元映画関係者)

 私生活では60年に作曲家の故・芥川也寸志と結婚したが2年で離婚。以後、独身を貫く草笛がイメージチェンジを図ったのは、70代を迎えた頃だったという。

「トレードマークの白髪は“シルバーヘア”と呼ばれ、実は意図的に染め上げたもの。私服も白髪に合わせ赤や青など派手な色に変え、理想的な歳の取り方と好感度もアップした。3月には着こなし術の本も出版。体力維持のために愛犬との散歩やスクワットなどを毎日続けている。現在は米倉涼子(42)らが所属する大手事務所と業務提携。意識的に仕事を増やしている」(前出・芸能記者)

 “シルバー女優”はますます輝く。

(「週刊文春」編集部)

「ばぁちゃんロード」では車椅子の老婦人を熱演した草笛光子 ©文藝春秋