妊娠中~産後にかけて貧血で悩むママは多く、立ちくらみ等の症状が起きる場合もあります。産後の貧血と立ちくらみを善するためには、どのような方法があるのでしょうか。医師看護師、助産師の方々にアドバイスを伺いました。



産後7カ月のママからの相談:「妊娠前~産後、貧血で立ちくらみがする。貧血を改善する方法は?


妊娠前から貧血気味で、健康診断などでも鉄分不足と診断されていました。妊娠中はお風呂から上がった後や起きた時など、おが大きくなるにつれて頻繁に立ちくらみが起こりました。産後も貧血は解消されず、鉄分サプリ等を飲みましたが効果はありません。お風呂上がりや起床時に立ちくらみが出ない様にするためには、どうしたら良いでしょうか。(20代女性)』




貧血とは?


貧血とは、血液中の血球の数や血球の中に含まれているヘモグロビンの濃度が減少している状態です。ヘモグロビンは、酸素を運搬する役割があります。そのため、血球の数が減少しても、ヘモグロビンの濃度が減少しても、血液の濃度が薄くなった状態になり、酸素を体中に送ることができなくなります。(助産師)』





貧血の診断には、酸素を運搬するヘモグロビン量と、血液量のうちどのくらいヘモグロビン量を占めているのかという割合を示すヘマトクリット値をもとに診断します。妊娠貧血の診断基準は、ヘモグロビン量が11.0g/dL未満、ヘマトクリット値33.0未満と定められています。(助産師)』





『一般的に妊娠中、分娩時、産後に起こる貧血は、鉄分が不足している欠乏性貧血です。もともと妊娠により、血球よりも体分量が多くなるため、血液が薄まった状態になります。そして、赤ちゃんの成長や胎盤を作るためにも鉄分が必要となります。また、分娩によって多少なりとも出血が起こります。そして血液はの生成に使われます。そのため、貧血になりやすいです。(助産師)』




鉄分を摂りましょう!改善しなければ受診を

貧血状態を善するには、一時的ではなく、習慣的に食事で鉄分を摂る事が大切です。しかし善が見られない場合には、医療機関を受診し検または治療を受けましょう。




不足による貧血は、食事から積極的に鉄分を摂るようにしてください。鉄分にはヘム(レバーカツオマグロ類など)と非ヘム小松菜ひじき大豆など)があり、どちらもバランス良く摂りましょう。鉄分は吸収されにくいので、ビタミンCと一緒に摂ると効果的です。レバーのソテーにレモンを添える・食後に果物を食べる・ひじきの煮物に大豆を加える・小松菜とジャコの和え物にするなど、食べやすい様に工夫してください。(医師)』





『出産後は、出産による出血・授乳・食習慣の変化・睡眠不足ストレス等により欠乏性貧血になりやすくなります。これらの生活習慣が長期に渡るため、自然と良くなる事を待つだけでは善は難しいでしょう。重度の貧血の場合、サプリメントや食事だけではなかなか善されません。現在貧血の状態を把握するためにも、一度病院を受診し適切な治療を受ける必要があるかもしれません。(看護師)』




立ちくらみを起こさないように、長湯は避けて

産後は自経が乱れ、立ちくらみを起こしやすくなるようです。貧血がある場合、疲れやすさや倦怠感(だるさ)、立ちくらみなどを起こしやすくなります。立ちくらみを起こして倒れると危険ですから、急に立ち上がったりしないようにし、入浴の仕方にも工夫が必要です。




『急に立ち上がったりせず、起き上がる時はまず上半身だけを起こして、ゆっくり立ち上がるようにしてください。入浴は心拍数を増やし、血圧を上げるので特に注意しなければなりません。温めのお湯で半身浴をし、長湯しないようにしてください。シャワーを浴びる時も、手足の先からゆっくりと上半身に浴びるようにしてください。(医師)』





『産後はストレス睡眠不足ホルモンバランスの変化などにより自経も乱れやすくなり、めまいや立ちくらみが引き起こされる事もあります。その状態で貧血が重なると、起き上がった時や入浴後に倒れてしまう危険性もあります。起き上がり等の動作はゆっくりと行い、長湯は避けましょう。貧血善のためには、食事だけではなく休息も大切です。身体を酷使すればするほど、身体の機を維持しようと鉄分を消費します。(看護師)』




妊娠前から貧血があるのですね。妊娠中~産後も立ちくらみの症状が続いているようですから、適切な対処が必要です。症状が続く場合は、一度受診なさってください。



産後の貧血・立ちくらみの対処法を教えて