2018年1月に10年ぶりの改定版が発売された広辞苑。その広辞苑を使って言葉遊びを楽しむ「たほいや」というゲームが人気を集めています。人気の理由は、ゲームそのものの面白さに加えて、「こんな言葉があるんだ!」という驚きがあるから。知識と表現力を武器にバトルする「たほいや」で、日本語力を楽しく鍛えてみるのはいかがでしょうか。

クラウドファンディングで大成功した「たほいや」イベント

クラウドファンディングサイトで、あるプロジェクトが目標を大きく超える金額を即日で集めました。クラウドファンディングとは、インターネット経由で支援者から資金を調達できる仕組みのことです。
今回資金集めに成功したのは、「伝説の番組『たほいや』を復活させたい」というプロジェクト。「たほいや」とは辞書を使って言葉遊びを楽しむゲームで、海外で生まれた「ディクショナリー」というゲームを基にしています。日本では1993年にこのゲームを基にしたバラエティ番組「たほいや」が放送され、その名称が定着。番組は20年以上前に終わりましたが、当時番組を見ていたファンが「もう一度番組として復活させたい」と、クラウドファンディングでプロジェクトを立ち上げたのです。

知力と表現力を武器に言葉遊びを楽しむ「たほいや」

これだけ人気のある「たほいや」とは一体どんなゲームなのでしょう。

「たほいや」の大体の流れは、以下のとおりです。

1. 参加者のうち誰か一人が親(他の参加者は子)となる
2. 親は広辞苑に載っている言葉の中から、聞いたことがなさそうな言葉を1つ選ぶ
3. 子はその言葉を聞き、さも広辞苑に書かれていそうな意味を考え、紙に書いて親に提出する
4. 親は実際の意味が書かれた紙と、子から集めた紙を交ぜて読み上げる
5. 子はそこから広辞苑に載っている本物の意味は何かを当てる

子は出題された言葉について、どれが答え(本物の意味)なのかを推理するだけでなく、「いかにも広辞苑に載っていそう」と思われる偽物の答えを用意できるかが、勝負の分かれ目です。

実際にイベントで出題された例を紹介しましょう。

参加者は5人で、出題者(親)が選んだ言葉は「におべ」。
披露された意味は、

1. ギリシャ神話でタイタロスの娘
2. おもらしをした子ども
3. くさい場所
4. 刑場の手伝いをする下人を言う
5. 四国松山で桃の節句に7歳児が着る着物

この5つのうち本物は1つ、残り4つは参加者が考えた偽物です。イベントでは3、4、5に予想が集中したのですが、正解は1! 誰も選んでおらず、偽物の意味にだまされる人が続出という結果になりました。

このように、知力と表現力、そして駆け引きが問われるゲームで、全く知らなかった言葉に出合う楽しみも魅力の一つとなっています。

日本を代表する辞典『広辞苑』が10年ぶりに改訂

「たほいや」で使用される広辞苑は、国語辞典と百科事典を1冊に凝縮した辞書で、2018年1月に第7版が発売されました。「ツイート」や「スマホ」など、約1万項目が新たに追加され、総項目数は約25万語となります。

また、簡潔な解説をしつつも時代に合わせて新しい情報や意味も追加しているため、広辞苑を引けば、その言葉の意味だけでなく、その意味の移り変わりがわかるなど、日本語の変化に驚くことがあるかもしれません。

もし、その変化や新しい言葉の出合いに興味を持ったのなら、日本語学に目を向けてみることをおすすめします。日本語の変化や地域性など研究できるので、日本語の深い知識と意外な一面を知ることができるかもしれませんよ。



【参考サイト】
CAMPFIRE|伝説の番組「たほいや」を復活させたい
https://camp-fire.jp/projects/view/17693

岩波書店|広辞苑
http://kojien.iwanami.co.jp/

オリコンニュース|『広辞苑』10年ぶりに改訂 新語に「スマホ」「朝ドラ」など1万語収録
https://www.oricon.co.jp/news/2099467/full/

広告朝日|Vol.1 岩波書店『広辞苑』
https://adv.asahi.com/long_seller/11059368.html

日刊スポーツ|「広辞苑」1万語追加 10年ぶり改訂来年1月発売
https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/201710250000198.html

日本経済新聞|10年ぶりに広辞苑改訂 岩波書店、年明け刊行
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO22644650U7A021C1CR8000/

東京新聞|広辞苑10年ぶり改訂 【LGBT】【ブラック企業】【がっつり】…など1万項目
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201710/CK2017102502000121.html