当然ながら野党が「次の一手」として強く要求するのが、安倍昭恵夫人(55)の証人喚問である。政治評論家の小林吉弥氏が解説する。

「昭恵夫人の証人喚問が実現しないかぎり、野党が森友問題で手を引くことはない。幕引きをしたい自民党の思惑とは裏腹に、鎮静化することは考えづらいでしょう」

 しかし、それでも自民党は、昭恵夫人の証人喚問をかたくなに拒否し続けている。その理由は単純明快だ。

「偽証のきかない場で責めたてられたら、しどろもどろで頭が空っぽになって、何をしゃべられるかわからない。佐川さんのような“官僚答弁”は絶対にできないですからね。支持率回復のためにも、メリットは何一つない」(朝倉氏)

 さらに、ある政界関係者は、次のように証言する。

「昭恵さんは東京・神田で居酒屋を経営していますが、共同経営者に名を連ねていたのが、16年解散の新党改革元議員で、今年2月に亡くなった平山誠氏でした。生前、『昭恵さんは大丈夫なのか。経営もまともにできないけど、何にでも首を突っ込みたがるおっちょこちょいだ』とこぼしていた。総理も頭が痛いだろう」

 森友問題に関する報道が過熱する最中、いきなり一面識もない葛飾区議のSNSに私信を送り、「私は年中泣いてます」と不安定な心境を吐露したことが報じられた昭恵夫人。真相究明のために、旦那の傘下から飛び出すほどの覚悟はゼロ。

 もはや国民の怒りは爆発し、総理官邸前では激しい抗議デモが展開されている。菅野氏も嘆息する。

「この状況下で『どうなんだ安倍』という意見が出てきてこそ、自分たちを責任政党だと言い続けてきた自民党だと思うんですけどね。現状は統治に責任が持てていないわけで。問題の落とし前をつけるのは、当の自民党にしかできない仕事のはずですから」

 だが、現政権の要職者や政治信条のないチルドレンが騒ぎ立てる裏で、「反アベ」の機運はひそかに盛り上がりを見せている。

「不穏なのは党OBの長老たちの動き。3月に自民党の『平成研究会』が、額賀派から竹下派に変更されました。OBの青木幹雄氏(83)の鶴の一声だそうです。その直後、青木氏は同じくOBの山崎拓氏(81)、石原伸晃氏(60)と会食しています。どうやら『平成研』に石原派を吸収すべく、派閥の最高顧問の山崎氏を抱き込んだようです。さらに『平成研』には、『反アベ』の筆頭である石破茂氏(61)が盛んに接触しています。『平成研』が石破さん1本にまとまれば、安倍さんにとっては脅威です」(前出・朝倉氏)

 前出の小林氏も「倒閣」の可能性を否定しない。

「次の世論調査で内閣支持率が20%台なら、早ければゴールデンウイーク頃にも“石破の乱”があるかもしれない。そこには人気、知名度ともに自民党屈指の小泉進次郎氏(36)も追従するでしょう。そうなると安倍チルドレンだって一気に流れ込みかねない。安倍さんには予断を許さない状況が続きそうです」

 政界再編で書き換えられる「新しい地図」に「クソ野郎」の居場所はないはずだ。

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