東京、羽田空港から4時間弱、身近な海外旅行先である香港には、東京と同じく「香港ディズニーランド」があります。

【その他の画像】香港ディズニーランドのキャラたち

 東京ディズニーリゾートが35周年に盛り上がり、2020年の新エリア建設が進んでいる中、実は香港も深く静かに“大進化”を行っているところ。以前紹介したキャラ天国、スター・ウォーズ天国などの「ここだけ」要素はより鮮明になっただけでなく、実は世界のパークでも初めての、とある変化が待っています。2018年、香港ディズニーランドに行きたくなる情報をサクッとまとめてお送りしましょう!

●日本のファンも納得の香港ディズニーランドイベント

 現在、香港ディズニーランドは春のスペシャルイベント「Carnival of Stars」を開催中です。これは東京でいうところの「イースター」に近いのですが、より定義は広く、春を祝うお祭りと考えてください。

 滞在した3月下旬の陽気は東京よりも暑く、日差しもかなりのもの。香港ディズニーランドはパークが1つとホテルが3つ存在しており、その全体像は大きいものの、初めて行った人はパークのコンパクトさと、お城の小ささにびっくりするかもしれません。おそらく1回行っただけの人は、丸1日で全てのアトラクションを遊び尽くしてしまって「もういいや」と思っている人も多いのではないかと思います。実は私も3年くらい前まではそう思っていました。

 が、最近の香港ディズニーランドは攻めています。香港ディズニーランドがいま力を入れているのは「海外からの集客」のようで、実際に来園する海外ゲストは増加する一方。その中でも日本人観光客の伸びは大変大きいと発表されています。

 その理由は、おそらくですが日本人のディズニーファンの心をつかみまくっている「キャラクターグリーティング天国」という点。今回香港ディズニーランドのマーケティング担当の方とも少しお話できたのですが、「香港でならキャラクターが“ペアで”登場していることが、キャラクターが大好きな日本人に受けているのでは」と分析していました。これ、大正解だと思います。

 香港ディズニーランドでは、中に入ると真っ先にミッキー&ミニーの“ペア”グリーティングが開催されており、多くのゲストがアトラクションよりもこちらを選んでいたようです。その隣ではチップ&デールが、ドナルド&デイジーがペアで登場。さらには香港ディズニーランド限定でグリーティングできる、あのステラ・ルーもダッフィーと一緒に会えるのです。

●キャラに乗り切れない? それ“ヒーロー”の前でも言えんの?

 キャラクターとのグリーティングなんてなにが面白いの? と思う人もいっぱいいると思います。安心してください。かくいう私も5年前まではそちら側でした。皆さんのそんな考えを、がらりと変えるかもしれないグリーティングが、香港ディズニーランドでは開催されています。

 現在、なんとあのワカンダ国王にしてスーパーヒーロー、大ヒット映画「ブラックパンサー」から、ティ・チャラ国王とも会えるのです! 私も思わずワカンダフォーエバーとつぶやき、腕をクロスしてしまいました。これは大きなお友達にもうれしいですね。

 そしてもう1つ。2017年1月にオープンしたばかりのアトラクション「アイアンマン・エクスペリエンス」にも触れておかなければなりません。実はこのアトラクションの隣では、香港スターク・エキスポが開催されています。ここでは天才発明家でもあるトニー・スタークの発明品が展示されており、そのツアー「Iron Man Tech Showcase」に参加していると、なんとアイアンマン本人もやってくるのです。かっこいい……。

 香港ディズニーランドでは今後、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーに登場したあのグルートともグリーティングができるようになります。「キャラと写真なんて!」と思う男性諸氏は、マーベルヒーローとのグリーティングを体験してみてください。考え方がきっと変わるはずです。

●世界のパークで初めて「お城」が変わる?!

 香港ディズニーランドの大きなトピックのひとつとして、2023年に向けて大きな変化が訪れようとしていることが挙げられます。

 実は今、香港ディズニーランドのお城の周りは大きな壁に囲われています。これは2019年に向け、小さな「眠れる森の美女城」を建て替え、新しく大きなお城にするという工事の最中なのです。お城の建て替えはもちろん世界のディズニーパークでも初。生まれ変わったお城では、新たにステージショーやプロジェクションマッピングを利用したナイトエンターテインメントが予定されています。

 現在、香港ディズニーランドの象徴ともいえるお城は壁に囲まれ、夜を彩る花火すら開催されていません(花火はお城とともにあるものですからね)。しかし、その壁には13のディズニープリンセスストーリーの「背景」が描かれており、この前に立つとまるでストーリーの主人公になれるかのような仕掛けが施されています。

 この13のストーリーは新キャッスルのモチーフにもなっており、世界でここだけしかないスタイルのお城になる予定です。その他、2023年に向け「アナと雪の女王」をモチーフにした新エリア、そしてマーベルテーマの新アトラクションが予定されています。

 花火がないなんて……と思うなかれ。香港ディズニーランドではいま、世界のパークで唯一、ここでしか体験できないナイトエンターテインメントが開催されています。それは「We Love Mickey!」。

 メインストリートU.S.A.の建物にプロジェクションマッピングを行い、ミッキーマウス90周年にあわせ、彼へのサプライズパーティーをみんなで企画しよう! というショーです。建物にはミッキーのこれまでの歴史、「蒸気船ウィリー」よりもさらに前の、幻の初登場作品「プレーン・クレイジー」から、最新のテレビ作品のミッキーまで。最後にはちょっとした、ミッキーからのサプライズもある楽しいショーでした。花火やお城がなくても、香港は元気なのです。

●ホテルステイも楽し――最新の「エクスプローラーズ・ロッジ」を体験

 ホテルアクティビティーも忘れてはいけません。香港ディズニーランドのすぐ近くには、直営のディズニーホテルが3つあります。その中でも2017年4月にオープンしたばかりの「ディズニー・エクスプローラーズ・ロッジ」を体験してきました。“探検し、夢を見よ”(ad explorare et somniare)をモットーとしたこのホテルは、4人の冒険家による、4つのエリアに分かれた構造を持っており、大変力の入った内装の豪華なホテルです。

 4人の冒険家とは、もちろんミッキー&ミニー、ドナルド、そしてグーフィーのこと。ミッキーマウスは冒険家、ミニーマウスは探検家、ドナルドダックは鳥観察者、そしてグーフィーはパイロットとしてホテル内の各所にその痕跡が残っています。彼らが集めた宝物を探すだけでも、丸1日かかってしまうでしょう。

 ディズニー・エクスプローラーズ・ロッジは4つの地域「アジア」「オセアニア」「南米」そして「アフリカ」に分けられ、そのテーマに沿った内装に仕上げられています。それぞれの地域にはディズニーのキャラクターたちもあてがわれていて、例えばアジアは「ジャングル・ブック」の子象ハティ・ジュニアが、オセアニアは「ファインディング・ニモ」の子亀スクワートが、南米は「カールじいさんの空飛ぶ家」に登場した鳥のケヴィンが、そしてアフリカには「ライオン・キング」のラフィキが描かれていました。テーマに沿って作られた庭園には、さまざまなモチーフに「4」が隠されているとのこと。

 どのホテルにも趣向を凝らしたレストランがあります。この新ホテルにはミッキー&ミニーがやってくる中華料理の「ドラゴン・ウィンド」、カジュアルダイニングの「Chart Room Cafe」、多国籍料理のレストラン「World of Color Restaurant」があり、それぞれがストーリーを持っています。

 お隣の「香港ディズニーランドホテル」や「ディズニー・ハリウッドホテル」へは歩いて行けるので、この3つのホテルで開催しているキャラクターダイニングを渡り歩いたり、ホテルの雰囲気を楽しむのもいいですね。パークで楽しむ以外のことも可能になり、一段階上の“リゾート”に変化したという印象がありました。

●手軽に行ける“海外”ディズニーテーマパークとして

 前回香港ディズニーランドに来たときに感じたのは「上海ディズニーランドがオープンしたら競合してしまうのでは?」という心配でした。しかし上海ディズニーランドがオープンしてみると、特に日本から見た場合にはすみ分けがきっちりされているという印象です。上海は日本からは近いながら、やはりまだ若干未整備で、簡単にはお勧めできないと考えています。

 その点、香港は直行便があるだけでなく、市内まででるのには鉄道で一本ですし、お互いにとって英語が第2外国語ですので、コミュニケーションも非常に取りやすいのが安心できるポイント。さらにディズニーのパークエリアまで来てしまえば、困ることはほとんどないでしょう。その意味で、ディズニーの世界にどっぷりハマりたいのならば、3つあるディズニーホテルのどれかに宿泊し、朝から晩までこの雰囲気につかることをお勧めします。

 2018年5月末には、新たにモアナを主人公とした新ショー「Moana: Homecoming Celebration」がスタートするだけでなく、7月からは夏イベントとしてピクサーの仲間たちがパレードする「Water Play Street Party」が開催予定。この夏、初めて海外旅行に行きたいと思ったら、変化しつつある香港ディズニーランドをおさえておくのはアリですよ!

やってきました香港ディズニーランド……ってお城がなんか壁に囲われてる?