SUBARUは9日、第5世代となる新型「フォレスター」(北米仕様)を国内初公開した。3月29日に米国ニューヨークで発表された同車両。米国向けの販売は2018年秋を予定しており、グローバル最量販車種として各国に順次導入を進めていくとのこと。

○新たなプラットフォームを採用し快適性を向上

5代目となる新型フォレスターの特徴のひとつに、新世代の「スバル グローバルプラットフォーム」を採用したことが挙げられる。ボディサイズは、全長4,625×全幅1,815×全高1,730mmとなっており、乗員間距離を20mm、後席スペースを33mm拡大。前席の快適性を維持しながら、後席の快適性をより一層際立たせるアップデートを図っている。

前後シートの間隔を広げるためホイールベースは30mm拡大され2,670mmとなっているが、最小回転半径は従来比+0.1mの5.4mにとどめることで取り回しの良さもしっかりと確保している。また、高剛性のプラットフォームがサス能力を引き出すことで、全ての乗員にとって心地良い乗り味を実現しているとのこと。

車内スペースは拡大しつつも、エクステリアはSUBARU共通のデザインフィロソフィーである“DYNAMIC×SOLID”に基づき、SUVらしいたくましさや躍動感をキープしながらコンパクトさも追及。

また、車内の広さや快適性を向上しつつも、現行車でもアドバンテージとなっている視界の良さは損なわないよう、デザインの躍動感を保ちながら全ての窓を大きく取るための工夫も凝らされている。

荷物を積んで出かけたくなる、使いやすい荷室もアピールポイントとなる。荷室の開口幅は現行モデルから134mmプラスされ1,300mmとなり、ゴルフバッグを傾けず真横のまま積むことができるほどの広さとなっている。

リヤドアの開度も75°から80°へアップし、リヤのドアトリムやBピラーとシートクッション間の寸法も広くなったことで、乗降性も大幅に向上した。

“世代を超えて元気で若々しく活動的な気持ちを駆り立てるクルマ”というコンセプトで開発された同車両は、よりアクティブな若いファミリー層にもアピールするべく、「Touring」のほかに「Sport」というグレードを設定。

「Sport」では、エクステリア、インテリアともに機能部分にアクセントカラーを配し、スポーティーでアクティブなイメージを強調している。使い勝手とデザインの両面で、ユーザーの出かけたい欲をくすぐる仕上がりになっているというわけだ。

インテリアもSUVらしさにこだわりながら、快適性と安心感のある空間に。コンソールやドアトリムなど、人の触れる場所はふくよかなゆとりを感じる造形としており、インストゥルメンタルパネル中央から広がる空間で、躍動感と開放感も表現している。

同車両には、2.5リッター水平対向4気筒直噴エンジンが搭載される。同エンジンは、出力やトルクを高めながら環境性能にも配慮。直噴化に合わせ、従来のものから90%もの部品を刷新したという。
○初採用の新機能で安全性能も進化

同社独自の運転支援システム「アイサイト」を全車に標準装備としたことに加え、今回は同社初となる乗員認識技術「ドライバーモニタリングシステム」を搭載したという点も注目すべきところ。

このシステムは、ドライバーの居眠りや脇見に対して注意を促してくれる“見守り”機能だけでなく、“おもてなし”の要素も持ち合わせているとのこと。自分好みのシートポジションやドアミラーの角度、エアコンの設定などを登録しておけば、顔認識機能により運転席に座るだけでそれぞれの設定を再現してくれるというのだ。しかもその設定は最大5人分まで記憶することが可能となっている。

また、悪路走破性の進化という点で、車両統合制御技術「X-MODE」も生まれ変わった。雪道・アイスバーンなどの滑りやすい路面や砂利、河川敷などの未舗装道路を走行する際は「SNOW・DIRT」、深雪や泥、ぬかるみ、乾いた砂地などタイヤが埋まるような路面では「D SNOW・MUD」という2パターンが選択可能で、ダイヤルのみでモードを変更できるようになっている。

“どこにでも行ける、どんな場所でも使える”というフォレスターの基本的な価値を踏襲し、その上でユーザーに“冒険心”を芽生えさせそれを後押しする機能とデザインを追加した新型モデル。グローバル戦略車として北米でのお披露目からスタートを切った同車両だが、日本仕様の公開などこれからアナウンスされるであろう続報にも注目が集まっている。
(小山悠)

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