日本サッカー協会の田嶋幸三会長は9日、日本代表を率いていたヴァイッド・ハリルホジッチ監督を解任し、後任に技術委員長を務めていた西野朗氏を就任させたことを発表した。

 ワールドカップ開幕まで約2カ月となっての監督交代は大きな波紋となって国内に広がり、海外でも大々的に報じられるなどしている。今回の決定に際し、サッカー解説者のセルジオ越後氏に話を聞いた。

「監督と選手とのコミュニケーション不足ではなく、サッカー協会内のコミュニケーション不足だ。謎が多すぎる解任劇だよ。西野技術委員長(当時)はウクライナ戦の後に継続していくことをバックアップすると言い、それを聞いたハリルホジッチ監督も気持ちが入ったはずだ。その発言を10日あまりでひっくり返す結果だ。会長と技術委員長が話をしていないととらえられておかしくない。もし、会長が解任を考えていたのであれば、バックアップすると口走ってしまった技術委員長は上司に𠮟責されて然るべきことだ」

「技術委員長が犠牲になったとも言える。手倉森コーチは?森保監督(U-21代表)は?なぜ窮余の事態なのに、監督職から離れている人間を使うのか。今回の解任劇は、その決断までの過程がおかしい。チグハグすぎる。なぜ、一度続投の方向で話をしておきながら、10日間で変わったのか」

「今回の会見は責任逃れの会見、という内容だ。財務省の答弁と似ているね。本大会での都合のいいマジックは無い。試合の結果を見れば解任は仕方がないこと。だがここに来て、こういった過程の問題が出てきたのは心配だ。現場での出来事や結果などではない別のことを優先してしまえば、それはサッカーの崩壊を招きかねないよ」

9日、会見を行った田嶋会長 [写真]=Getty Images