説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『「ピークパフォーマンス」って何ですか?』という質問に答えます。

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iOSでいうところのピークパフォーマンスとは、システムにおけるある一瞬の処理能力です。ピークパフォーマンスを超えてシステムに負荷がかかると、突然シャットダウンするなどの予期せぬ不具合が発生することがあります。

ピークパフォーマンスの概念は、以前から存在していたことが明らかにされています。使い続けるうち徐々に劣化する内蔵バッテリーは、瞬間的な最大電力(ピーク電力)も低下していきますから、パフォーマンスを調整して突然のシャットダウンを防止する必要があったのです。それがiOSの「パフォーマンス管理機能」です。

パフォーマンス管理機能が有効になると、ピーク電力を超えないようにするためiPhoneの挙動にいろいろな変化が生じます。具体的には、アプリの起動に時間がかかるようになった、液晶画面が暗くなった、内蔵スピーカーの音量が小さくなったなどの変化があります。ただし、通話品質やデータ通信速度、写真やビデオの品質、位置情報など内蔵センサーによる働き、Apple Payなどの機能は影響を受けません。

『設定』アプリにパフォーマンス管理機能の項目が登場したのはiOS 11.3からのことですが、iPhoneが突然シャットダウンするなどバッテリーを原因とするシステムトラブルが生じないかぎり、設定を変更することはできません。ピークパフォーマンス性能の項目に「無効にする」スイッチが現れるのは、トラブル発生後となります。

なお、パフォーマンス管理機能を無効化すれば、突然シャットダウンするなどシステムトラブルが生じた(バッテリーが劣化した)iPhoneでもパフォーマンスを下げずに利用することが可能です。その代わり、突然シャットダウンする可能性は高まるため、じゅうぶん考えたうえで利用しましょう。
(海上忍)

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