みなさん、熟成肉ならぬ、熟成古酒なるものをご存知でしょうか? 長期熟成酒研究会では「満3年以上蔵元で熟成させた、糖類添加酒を除く清酒」と定義。簡単に言えば、3年以上熟成させた日本酒のことを指します。新酒は「頭ばかり酔う」のに対し、熟成酒は「からだ全体が潤うように気持ちよく酔う」と江戸時代の書物にも書かれているほど、古酒はからだに優しいのが魅力。

 まろやかな味わいだけでなく、華やかな色彩も見逃せません。ゴールド、ルビー、バイオレット……と、熟成酒はまるでカクテルのような色鮮やかさ。五感を使って楽しむことができるんです!

 ただ、熟成酒は特定名称酒ではないため、ラベルの表示規定がありません。そのため、1~2年の若い日本酒でも「長期熟成」などのラベルが貼られて出荷されているのが現状。そこで長期熟成酒研究会では、本物の熟成古酒の魅力を広く一般の方々にも知ってもらおうと、20年以上前からイベント「熟成古酒ルネッサンス」を開催しています。今年も4月22日(日)に東京・渋谷フォーラムエイトにて開催されます。はたしてどんなイベントなのでしょう?

 今年は酒造メーカー30社をはじめ、酒販店7社が自慢の一品を出店。「南部美人」(岩手)、「秀よし」(秋田)、「黒松翁」(三重)、「沢の鶴」(兵庫)、「十字旭」(島根)など100銘柄以上の、最高45年前の熟成古酒が味わえるほか、熟成古酒ファンが発掘~育成した希少なコレクションの試飲もできるそうです。

 一方、合わせる酒肴も充実しています。全国各地の食品会社や飲食店も多数参加しているので、古酒にぴったりのなれ鮨や国産チーズなどの試食・購入もできます。

 お客さんは古酒マニアが多いと思いきや、意外にも20~50代の一般客が多いそう。イベント自体、出展者と一般客の区別がなく、アットホームな雰囲気なのも魅力です。

最後に、長期熟成酒研究会スタッフより一言!
「『世界のなかで優れた文化をもつ民族は、優れた古酒をもつ』と言われています。例えばフランスにはフランス革命当時のワインがまだ貯蔵熟成されているように、日本でももっと日本酒を見直し、長期熟成させて、子々孫々に至るまで、その味を伝えてほしいですね。お酒を熟成させて楽しむ、そんな文化が広まると嬉しいです。ぜひイベントに遊びに来てください!」

●DATA

熟成古酒ルネッサンス2018

期間:4月22日(日)13:30~20:30
会場:渋谷フォーラムエイト 7階 700ホール
住:東京都渋谷区道玄坂2-10-7
http://www.vintagesake.gr.jp(長期熟成酒研究会)

※完全入れ替え制
※酒造メーカーによっては3部不参加の場合があります。

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