残すところ7節となったリーガ・エスパニョーラで、ディフェンディング・チャンピオンレアル・マドリードを抜いて3位に浮上したバレンシア。だが、過去2シーズン連続で12位に終わっているチームは、あくまでも慎重な姿勢を崩していないようだ。

 バレンシアは8日、ホームエスパニョールを迎えた第31節で1-0と完封勝利。同日に行われたマドリード・ダービーが1-1のドローに終わったため、レアル・マドリードを1ポイント上回って8節ぶりに3位へ復帰したうえ、2位アトレティコ・マドリードにも3ポイント差に迫った。また、5位のベティスには16ポイント差をつけており、3シーズンぶりとなるチャンピオンズリーグCL)出場権もほぼ手中に収めている。

 だが、エスパニョール戦後の会見に臨んだマルセリーノ・ガルシアトラ監督は、2位浮上を考えるのは4位以内を確定させてからとの構えを貫いている。

「私が意欲を燃やしているのは、毎週末の試合に勝つことだ。常に謙虚な姿勢で競争を高め、サポーターを喜ばせることに集中している。々はまだCL出場を確定していない。かなり近付いてきたこの標を、なるべくく達成したい。もちろん、4位よりも3位の方が、3位よりも2位の方が良いに決まっている。2位の座をすことは、チームにとってモチベーションになるだろう。しかし、最終的に4位になったとしても、個人的には素晴らしいことだと思っている」

 また、エスパニョール戦で決勝点を挙げたスペイン代表FWロドリゴも、2位を視野に入れつつも、まずは14日に敵地カンプ・ノウで行われる首位バルセロナとの大一番に全を尽くすとの決意を示した。

2位になるのはたちの標ではない。しかし、数字的に届く順位であることも事実なので、可性が残されている限りしていくべきだろう。そのためにも、次の挑戦であるカンプ・ノウでの一戦を乗り切らなければならない。バルセロナを相手にするのは本当に厳しいので、最大限の集中められる。だが、たちにはいろいろと引き出しがあり、チームも上がっているので、恐れることなく戦っていきたい」

 バルセロナの優勝がほぼ確実な状況にあるリーガ・エスパニョーラだが、上位4クラブCLグループステージストレートインすることとなったため、以前までは熾な戦いが繰り広げられてきた3位争いはあまり重要性をもたなくなった。とはいえ、強復活を遂げたバレンシアには、過去5シーズンに渡ってトップ3を独占してきた3強体制を崩すという期待がかかっている。マドリードの2クラブとの争いには最後まで注したいところだ。

文=北村

エスパニョールを破って3位に浮上したバレンシア [写真]=NurPhoto via Getty Images