デジタル撮影全盛の現在でもフィルム撮影にこだわるクリストファー・ノーラン監督が、その理由を「未来の世代のため」であることを明らかにした。米ハリウッド・レポーター紙が報じている。

ノーラン監督はイギリス人VFXアーティストのタシタ・ディーンと共同で、「Reframing the Future of Film」というイベントを不定期で行っている。フィルムとフィルム文化の維持を訴えるこのイベントは、2015年のロサンゼルスを皮切りに、これまでにロンドンとメキシコで開催。そしてこのほど、インドのムンバイで現地の映画関係者を招いたイベントを実施。その場で、ノーラン監督はフィルムを擁護するのは「デジタルvsフィルムという観点からではない。フィルムという媒体を将来の世代に残すためだ」と説明した。

このイベントの開催中、ノーラン監督はフィルム版「ダンケルク」と「インターステラー」を上映したが、いずれのチケットも発売開始から10分で売り切れたため、フィルム上映への関心は上々といえる。またこういった働きもあって、フィルムの製造と現像を行うコダックは、ムンバイに拠点を置くFilmlabと協力してインド映画向けのサービスを行うと発表。16ミリフィルムと35ミリフィルムの現像と、フィルムスキャニングを手がけるという。

クリストファー・ノーラン監督