JR西日本岡山支社とJR四国は10日、岡山駅にて瀬戸大橋線開業30周年記念式典を開催した。「サロンカーなにわ」を使用した記念ツアー列車「瀬戸大橋線開業30周年記念号」の発車に合わせ、乗客代表への記念品贈呈やテープカットなどが行われた。

瀬戸大橋線は1988年3月20日に茶屋町~児島間、同年4月10日に児島~宇多津間が開業。現在は岡山駅発着の快速「マリンライナー」や特急「しおかぜ」「南風」をはじめ、瀬戸大橋線経由で本州と四国を結ぶ列車が多数運行されている。開業30周年を迎えた今年、JR西日本岡山支社とJR四国は共同で、感謝の意を込めた記念事業を展開していく。

この一環で「瀬戸大橋線開業30周年記念号」も運行され、日本旅行が企画・実施する団体ツアー商品として発売。4月10日の往路は岡山駅10時10分発・松山駅16時55分着とされ、岡山駅発車に合わせて記念式典が開催された。式典の途中の9時50分頃、EF65形1124号機に牽引された「サロンカーなにわ」が5番線ホームに入線した。

記念式典にはJR西日本岡山支社長の森本卓壽氏、JR四国代表取締役社長の半井真司氏、岡山県知事の伊原木隆太氏らが出席。森本氏は「30年前の本日、瀬戸大橋は本州と四国を結ぶ唯一の鉄道道路併用橋として開通しました。同年に青函トンネルも開通し、北海道・本州・四国・九州が1本のレールでつながった、日本の鉄道史に残る年となりました。開業以来、ご利用いただいたお客様は約2億6,000万人に及び、現在は1日平均2万2,000人が利用する大動脈として、なくてはならない役割を果たしています」と挨拶した。

森本氏は「瀬戸大橋線開業30周年記念号」についても触れ、「展望車付きの『サロンカーなにわ』を使用し、瀬戸大橋を渡り、松山への旅行を楽しむ特別なプランが実現しました。特別な日に特別な列車で、思い出に残る旅をお楽しみいただければ」と述べた。

続いて登壇した伊原木知事は、自身が高校を卒業してから数年後に瀬戸大橋線が開業したと紹介した上で、「当時は通勤通学で岡山から四国へ行く、あるいは四国の方々が岡山へ来るなんて思ったこともなかった。四国は遠足や旅行で行く印象でした」と振り返った。「いまは1時間で行けますし、途中で素晴らしい景色も見られます。これからも岡山と香川、本州と四国の人々を結び、交流をますます盛んにしていけたらと思います」と挨拶した。

記念式典では「瀬戸大橋線開業30周年記念号」の乗客の代表者へ記念品が贈呈され、出席者によるテープカットも実施。10時10分頃、岡山駅長・坂出駅長に伊原木知事らも加わっての出発合図が行われ、記念ツアー列車が岡山駅を発車。瀬戸大橋を渡って松山方面へ向かった。なお、「瀬戸大橋線開業30周年記念号」は4月11日、復路として松山駅11時頃発・岡山駅18時頃着での運行が予定されている。

瀬戸大橋線開業30周年に関する記念事業では、他にも記念ヘッドマークを掲げた快速「マリンライナー」の運行や記念入場券の発売、記念スタンプラリーなどが実施される。岡山駅構内では記念駅弁「瀬戸の架け橋弁当」(1,180円)も発売中。瀬戸大橋開業から30年を振り返る写真を展示した記念パネル展は6月30日まで行われる。
(上新大介)

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