もっちり」「ふわふわ」などの分かりやすい言葉で、上手に料理の食感を表現するレポーター。テレビを見ていて、つい真似してしまった経験がある人もいるのではないでしょうか。 今回は株式会社ジョイスタッフに所属しレポーターとして活躍する小川麻希さんに、仕事の裏側や、ついプライベートでもやってしまうことについてお話していただきました。

プライベートでもつい「食レポ」してしまう

――現地に赴いてレポートする際に、心掛けていることや気を付けていることがあれば教えてください。
 
初めて会う方とは積極的にコミュニケーションをとるようにしています。カメラを向けられると緊される人も多いので、収録前になるべくたくさんお話をしてリラックスしてもらいます。ここでの会話が本番で生きることも多いです。

また、子どもやお年寄りに話を聞く場合は優しくゆっくり線を合わせながら話すようにしています。あとは相手が言葉に詰まったときは沈黙を作りすぎず、「こういうことでもいいですよ」とアイデアを出すこともあります。ただ自分で喋るだけでなく、常に相手のことを考えてレポートします。

また、話すことはもちろんですが、衣装にも気を使っています。実は衣装や靴は自分で用意することが多いんです。アナウンサーキャスタースタジオに座って話すのがメインですが、レポーターは外に出て動くことが多いので、基本はパンツスタイルでスニーカーなどを履いています。ヒールはコツコツという音が入ってしまうので、できるだけ避けます。場所と内容に合わせて衣装髪型を変えることは結構重要かもしれません。メークも自分ですることが多いので、落ちにくい化粧品を使うなどの工夫をしています。この仕事すなら、ファッションにも興味があるといいかもしれませんね。
 
 
――この仕事ならではの「あるある」や、ついプライベートでもやってしまう癖はありますか?

一番よくやってしまうのは、「食レポ」です。食事をしている時に香りや味わい、食感などをつい事細かに言葉にしてしまいます。例えば、ウニなら「クリーミー」、イクラだと「プツプツした食感で、噛んだ間に旨みが出てくる」。パンなら、「外はカリカリ、中はふわっと軽い」など。「ふわふわ」「とろとろ」「カリカリ」といった擬音や、「まろやか」「コクがある」「鼻から抜ける」などのテレビ用のコメントが出てしまいますね。つい言いたくなってしまうのですが、あまり言い過ぎても変なので、最近は「おいしいね」くらいに控えています(笑)

あとは訪れた施設を端から端までチェックしてしまいます。泊まった館の良いところを調べたり、料理に使っている素材に注してみたりします。こうしてプライベートでも細部までしっかり見ておくことが、後々レポートに役立つこともあります。「この前行った場所はこうだったけど、ここは……」と較できるからです。

高校生から続けているチアダンスが、野球の仕事につながった

――この仕事をしている上で役立っている知識や、ご自身の趣味があれば教えてください。

大学生の頃プロ野球公式アパフォーマーを務めていた経験が、野球関係の取材で役立ったことがありました。もともと野球に詳しかったわけではありませんが、試合の合間にパフォーマンスしているうちに、自然と基本的なルールは覚えていきました。また、とある取材で子どもたちにダンスを教えたり、元気いっぱいのレポートをめられたりする時にもチア経験が生かされました。高校生で始めたチアがこうして仕事につながっているので、好きなことや興味のあることを積み上げていくことは大切だなと感じます。余談ですが、踊ることは今も変わらず好きで、2016年からは社会人よさこいチームにも所属しています。

あと、この仕事では資格も役立ちますね。私は仕事につなげるためにサッカー審判資格を取ったのですが、取得後サッカー大会のMC仕事がきたりしました。気なら気象予報士経済系ならファイナンシャルプランナーなど、自分の強みを分かりやすく伝えるのに資格は便利です。もちろん、オーディションで有利になることもあります。高校生の皆さんも、今から意識しておくと良いかもしれません。

結成から初の全国大会まで 思い出深いバレーボールチーム密着取材

――最後に、仕事の中で、一番の思い出や達成感を感じたエピソードについて教えてください。

数年にわたって密着取材した品川区小学生バレーボールチーム、「NEW ASAMADAI」初の全大会出場をレポートできたことが思い出に残っています。約3、4年とかなり長い間取材をしていたので、会うたびに子どもたちの成長を感じ、親のような気持ちで見守っていました。この「NEW ASAMADAI」は、東日本大震災で被災して福島から品川区に避難された監督さんが中心となって立ち上げたチームです。大変な思いをされていたところから全大会出場まで寄り添えたことは、私にとっても非常に大きな経験となりました。

大会の時はから夕方まで、一試合から最終試合まで見てインタビューします。負けると子どもたちは泣くのですが、それでも聞かなきゃいけない。泣いている時に、本当はマイクなんて向けられたくないと思います。それでも皆嫌な顔をせず協してくれたのは、長い間密着していたからこそなのかなと感じました。同じ線に立って、人間として信頼してもらえないとできないですね。

この局ではバレーボール以外でも地域のお祭りイベントのレポートをしていたので、違う仕事品川区に行った時も子どもたちが「マッキーだ!」と私の称を呼んでくれてうれしかったです。フリーレポーター、フリーアナウンサーをしているとこういったケーブルテレビ仕事が多いのですが、地域の人とつながれることが大きな魅だなと思います。


められたものには全部挑戦して、しっかりと相手の思いに応えていきたい」とお話してくださった小川さん。どんな経験も糧になるのが、レポーターの仕事なのだそうです。いろいろなことに関心があり、自分の言葉で伝え、表現したいという人は、マスコミ業界について詳しく学んでみると良いかもしれません。
 
 
profile株式会社ジョイスタッフ 小川麻希
https://www.joystaff.jp/talent/146/
公式Twitter:https://twitter.com/haru28maki
公式ブログ:https://ameblo.jp/makky-0121/