文:本田ベンツ

 シリーズ1作目の『戦場のヴァルキュリア』から10年、久しぶりの据え置きゲーム機で登場した『戦場のヴァルキュリア4』(※)は、これまでのシリーズの集大成とも言える作品。シリーズ担当編集者の本田ベンツが、プレイした感想と本作の魅力を語ります! 『戦場のヴァルキュリア』シリーズを知らない方、まだ本作をプレイしていないという方は、ぜひご一読を!
※PS4版は発売中、Nintendo Switch版は2018年夏発売予定。


【画像7点】「やり逃している人はぜひ! 『戦場のヴァルキュリア4』プレイインプレッション」をファミ通.comで読む(※画像などが全てある完全版です)

個性的な隊員たちの物語に引き込まれる
物語に関しては、ネタバレになるので詳しくは言いませんが、かなり引き込まれます。序盤は説明部分などもあったりで、さらっと進んでいく感じですが、中盤以降は意外な展開がいくつもあって、物語の先が早く知りたい、という状態になります。戦いがどうなるかという大きな流れもそうですが、あの兄妹とか、クロードとレイリィの関係とか、アンジェリカやミネルバの話とか……メンバー個々の動きが、とくに気になります。本作では、ドラマ部分が分厚くなったぶん、こういった人間関係が、より細かく描かれている印象です。



本編の物語と直接の関係はないですが、中心メンバー以外の隊員たちに関するエピソード(隊員断章)があるのもいいですね。個々の性格がわかることで、単なるユニットではなく、キャラクターとして愛着が湧いてくるので、「コイツを活躍させよう!」とプレイのモチベーションが上がります。プレイヤーによっては、エピソードを見て嫌いになるキャラクターも出てくるかもしれませんが(笑)。ちなみに、僕自身は女性キャラクターを重用するタイプなのですが、男性でもオーディン(トーマス)やスタンレー、ヤーシュは、ちょっと活躍させたくなりましたね。


手応え充分で飽きさせないバトル
 序盤は簡単すぎるかな、と思ったけれど、4章あたりから手応えがアップ。なかなか初見ですんなりとS評価を取らせてくれない戦場が増えてきます。慣れてくると、ユニットの動かしかた、敵の対処法などもパターンができてくるものですが、これがなかなか(笑)。敵ユニットが強化されるのはもちろんですが、ギミックや増援など、手を変え品を変え、ワンパターンにならないように構成されています。新しく擲弾兵(てきだんへい) が加わったこともあって、マップそのものに高低差があり、屋根や壁などの障害物もあるので、攻略しがいがあるし、雪山や街など、いわゆる戦場っぽくないマップが多いのも、プレイしていて楽しいですね。要所で出てくる敵のボスユニットも、そういったマップ中のスパイスのひとつ。ほかの敵と比べて、能力がムチャクチャ高いので、だいたい最初のプレイではおびただしい数の犠牲者が出ると思います。難度ノーマルでプレイしましたが、ボスのマップでは、だいたい「え~マジか!」と言っていた記憶が。戦力を集中させてすぐに倒したほうがいいのか、相手をせずにクリアー条件を満たすべきか……かなり悩みます。クリアーするだけではなく、Sを取るために、どうやったらムダな手を少なくできるのかという、詰め将棋的なところも『戦場のヴァルキュリア』のバトルのおもしろさですが、ボスが出るマップでは、そんな余裕もなく“まずはクリアー”が目標で、その後、どう詰めていくかという感じ。まあ、どうしてもキツいときは、兵科のレベルを上げたり、難度を落とすとかもできますので、ご安心ください。




 バトルの基本は、これまでのシリーズと同様ですが、擲弾兵が加わったことによって、進めかたがけっこう変わりましたね。建物の向こうで、土嚢にしゃがんでいる敵を一撃で排除したり、対甲の高い装備で、潜んでいる敵戦車を狙ったりとか、とにかく楽しい! あと、戦車が1CPで動かせることもあって、フル活用できるというのも、個人的にはうれしいところ。


シリーズ未経験でも大丈夫!
 という感じで、シリーズの流れを汲みつつも、新しくなっている本作。ひと言で言えば、「かなり楽しい」です! 基本システムは同じなので、シリーズを遊んでいるほうが理解は早いと思いますが、戦いかたはガラリと変わっているので、『4』から遊んでも何ら問題はないかと。物語に関しても、時代的なつながりはあるものの、独立している話なので、ほかのシリーズ作品を知らなくても十分楽しめます。シリーズをプレイしていた人は、もう遊んでいると思うので大丈夫だと思いますが、「興味はあるけど、シリーズ作を遊んでいないから」と躊躇している人、ぜひプレイしてみてください!







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