「ぼくらのさいご」が第9回田辺・弁慶映画祭で映画.com賞を受賞した石橋夕帆監督の長編映画「左様なら」の製作が決定した。若手監督を輩出し続ける音楽と映画の祭典「MOOSIC LAB 2018」長編部門作品として製作される。

「ぼくらのさいご」はシンプルな物語ながら、田園が広がる田舎の多感な少女の心の移ろい、異性への思いを、"宇宙人を呼ぼう"とする滑稽な間を織り交ぜながら、女性監督ならではの感性で表現し、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭や福岡インディペンデント映画祭など、国内の様々な映画祭にノミネートされ注目を集めた。

「左様なら」は、Twitter・Instagramで若い世代から高い支持を得ているイラストレーター・ ごめんがTwitterで発表した初期の同名漫画が原作。クラスメイトである綾の死をきっかけに由紀がいじめにあう模様、その複雑で繊細な感情を独自の感性で描いた人気作だ。石橋監督は、短編作品である原作の登場人物を大幅に増やしオリジナル脚本化。海辺の町を舞台に、クラスメイトが死んでも、いじめられてもなお、当たり前のように続いていく「日常」を、次世代の青春群像劇として新たな切り口で描く。

主演は注目の若手女優・ 芋生悠と祷キララ。さらに平井亜門、日高七海、白戸達也、大原海輝、兒玉太智といった若手俳優が出演する。今年3月に実施した出演者オーディションには約600人の応募があったという。また、石橋監督と共に短編作品「いずれは消えてしまうすべてのものたちへ」「閃光」などを制作した人気フォトグラファー・柴崎まどかもスチルとして参加。楽曲は、高い音楽性とライブパフォーマンスで話題の覆面アイドルグループ・・・・・・・・・(ドッツ東京)と、石橋作品にも楽曲を提供しているシンガーソングライターの佐野千明がコラボレーションし、オリジナル楽曲を書き下ろす。

石橋監督は「初めて『左様なら』を読んだ時、とても『映画的な作品』だと感じました。そして、ごめんさんの作品の中で一番『わからない作品』だとも感じました。主人公である由紀や綾の心情、真実の行方は彼女たちだけのもので、寡黙に心にざわめきを残してくれるこの作品の魅力に惹き込まれました」と話している。4月上旬に一部シーンを撮影し、メインは6月から7月に撮影する。なお本作は、クラウドファンディングのプラットフォーム「MotionGallery」で製作支援を募っている(http://eiga.com/official/motion-gallery/)。

主演の芋生悠と祷キララ