ARアプリ「Virtex Arena」は、スポーツの試合中断時のために作られました。試合が止まっている間、ユーザーは試合会場に3D映像を投影、観客席から視聴することができます。2018年2月のスーパーボウルでアメリカンフットボール版が公開されましたが、今回開発者が目指すのは、アプリの野球版です。
 

(野球の試合会場にて、交代を急がせるためにタイマーで時間を管理する様子。アプリが狙うのはこの時間だ)

17回の交代時間に楽しむアプリ

アプリの開発者でありCEOのJeff Green氏は、「いつでもタイムがとれるアメフトと違い、野球には3アウトで交代という決まった中断時間があります。よって、このアプリが馴染みやすいと考えています」と話しています。

中断時間に観客がすることと言えば、Twitterやスポーツ専門チャンネルを眺める程度。アプリが狙うのはこの時間です。

https://www.youtube.com/watch?v=MTjhs8_PyBY

観客は試合の中断時間に、自分のモバイル機器のスクリーンを通して、実際の試合会場でプレイするバーチャルの選手を観戦します。野球には最低でも17回の決まった攻守交代時間があるため、アプリを存分に楽しめます。

スポーツ観戦をより楽しいものにするAR

Green氏の目標は、MLBから権利を得て、実在する球団名をアプリ内で使用すること。現在は”レッド”、”ブルー”といった球団名を使っていますが、よりリアルに楽しめるようになると言います。

またMLBがこのアプリを買い取れば、大型スクリーンに映像を映し出すことも考えています。大型スクリーンならば、観客が一体となり、スクリーンの映像を鑑賞できます。

「このアプリはスタジアムにいる2万人もの観客の目を引きつけ、試合の様子を見てもらえます」「目標とするのは、観客が楽しんでくれるものを創り出すことです。そして、できることなら観客参加型のものにしたいと考えています」Green氏はこのように話しています。

本アプリはMLBシーズンに向けて、ニューヨーク、ボストンなどの各スタジアム版が開発されており、ほかの球場も順次追加予定です。

スポーツ観戦へのAR利用は、ほかにもラグビーゴルフといったさまざまなスポーツで取り組みが進められています。

(参考) SportTechie