【ソウル時事】韓国メディアによると、1978年に北朝鮮によって拉致された韓国の女優、崔銀姫さんが16日、ソウル市内の病院で持病のため死去した。91歳だった。崔さんは86年、同じく拉致された映画監督で夫の故申相玉さんとともに在ウィーン米大使館に駆け込み、脱出を果たした。

 26年、京畿道広州生まれ。47年に映画デビューし、100本以上の映画に出演した。

 78年1月に訪れた香港で北朝鮮に拉致され、映画制作に力を入れていた故金正日総書記の下、北朝鮮の映画に出演。申監督も同年に拉致された。

 北朝鮮での生活の様子などを著書で発表。著書では拉致が金総書記の指示だったことが明らかにされている。拉致問題に関心を抱く日本の警察当局から事情を聴かれたこともあった。 

〔写真説明〕1978年に北朝鮮に拉致された韓国女優、崔銀姫さん=2009年4月、ソウル(EPA=時事)

1978年に北朝鮮に拉致された韓国女優、崔銀姫さん=2009年4月、ソウル(EPA=時事)