母国の二刀流アスリートと比較する記事を掲載「オオタニはそれを凌ぐ」

 エンゼルスの大谷翔平投手はメジャーデビュー後、圧巻の大活躍を見せている。打者としては打率.367、3本塁打、11打点、投手としては2試合先発で2勝、防御率2.08という圧倒的な成績で、ア・リーグ週間MVPにも選出された。登板予定だった15日(日本時間16日)の敵地ロイヤルズ戦は悪天候で中止となったが、17日(同18日)の本拠地レッドソックス戦でメジャー3度目の先発マウンドに上がる予定だ。

 現在、「ベーブ・ルースの再来」として米4大スポーツで最もホットな男として話題の中心となっている大谷だが、二刀流旋風の衝撃は海を越えて、ニュージーランドも“直撃”。地元メディアでは、五輪金メダル2度獲得で同国で最も偉大なアスリートと比較し、「ショウヘイ・オオタニはそれを凌ぐ」とまで称賛している。

 アメリカを席巻する「Shohei Ohtani」の絶大な人気は太平洋を渡った。地元紙「ニュージーランド・ヘラルド」は「ハミシュ・ボンドの偉業は感銘的だが、ショウヘイ・オオタニはそれを凌ぐ」と特集している。

 ボンドはボートのニュージーランド代表選手。ロンドン五輪とリオデジャネイロ五輪では「舵なしペア」でエリック・マレーとともに2大会連続で金メダルを獲得している。そんな、ボンドは自転車のロードレースにも挑む“二刀流”としても母国では知られている。

 特集では「ハミシュ・ボンドとショウヘイ・オオタニによって、マルチな能力がトップレベルにまで持ち込まれたことを我々は先週目撃した。1人はキウィ(ニュージーランド人)スポーツ界の偉人。もう1人は前代未聞の最高のアスリートだ」と2人の二刀流を紹介している。

大谷とボンドは「どちらがより歴史的か?」

 エンゼルスの背番号17について、記事では「オオタニは日本国外では野球狂にしか知られていなかった。今年、ロサンゼルス・エンゼルスでプレーするためにアメリカへ向かうまでは、だ。何が一大事なのか? オオタニは投げて、打つのだ。誰もが気づくだろうが、これは大事なのだ」と驚きとともに評価。一方、ボンドはリオ五輪後にボート活動を一時中止し、バイクに挑戦中だという。

 そして、特集では「どちらがより歴史的か」と大谷とボンドを比較。メジャーの世界では過去1世紀近くに渡り、二刀流が存在しなかったという歴史的経緯とともに「(野球の)二刀流はあまりに困難で違いすぎる。プロ選手も、どちらかで活躍するために、両方に時間を割くことはできなかった」と指摘。「オオタニは枠組みを変えたのだ」と称賛している。

 一方で、ボンドは4月10日にゴールドコーストで行なわれたコモンウェルスゲームズの自転車ロードレースで銅メダルを獲得したが、東京五輪で表彰台に上がるためには「急成長」が必要と分析。二刀流を極めることがいかに困難であるかを指摘した上で、「どちらがより歴史的か」という点においては「勝者 Ohtani」という結論を下している。

 メジャーでの大ブレークで、大谷の名前は日本、そして米国以外の国にも轟いている。二刀流の歴史を作る挑戦に世界中が注目している。(Full-Count編集部)

投打に活躍を続けるエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】