キーサイト・テクノロジーは、国内外のOTA(Over The Air)ソリューションの提供に向けた取り組みの強化として、商用化が近づいている次世代無線通信「5G」に対応した機器などで用いられるミリ波のテストを容易化するチャンバ「Compact Antenna Test Range(CATR)」の開発が着実に進んでいることを明らかにした。

同チャンバは、同社が提案し、2018年2月に3GPP RAN4が承認した試験方法に対応するもので、新規開発された高精度リフレクターを活用することで、省スペースでFar Field測定を実現することが可能なほか、MU(測定の不確かさ)を改善している。そのため、測定対象の大きさにもよるが、もっとも小型のチャンバは2.1m×1m×1mと、ラボ内に設置することも可能なサイズとなっている。

チャンバサイズは4種類用意されており、いずれも24GHz~41GHzの周波数帯域に対応が可能。上述の2.1m×1m×1mの30cmQZ(Quiet Zone)品のほか、3.1m×1.7m×1mの50cmQZ、4.4m×2m×1.5mの80cmQZ、6.7m×2.3m×1.8mの100cmQZとなっている。

なお、CATRは現在も開発段階となっているが、すでに同社は国内にてCATRの実機デモを行える環境の構築を進めているとするほか、国内外のアーリーアダプタ向けに提供を開始。そのほかのカスタマには案件ベースで、CATR単体ではなく、あくまでOTAソリューションベースで紹介を行っていくとしている。同社の担当者は、「5GのOTA試験は、計測手法も重要であり、計測器、チャンバ、ソフトウェア、エンジニアサポートも合わせて提供する必要があると考えている」とコメントしており、あくまで案件ベースでの提供をする必要性を強調。一般に向けた発売については、未定としている。
(小林行雄)

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