「IED(簡易爆弾)爆発」「RPG(ロケット砲)を持った武装勢力と交戦」。防衛省が開示した陸上自衛隊イラク派遣部隊の日報には、「戦地」の緊迫した情勢が生々しくつづられている。他国の軍隊との武力行使の一体化を避けるため、政府は活動地域を「非戦闘地域」としていたが、整合性が問われるのは避けられない。

 2005年8月24日付の日報は、「公式には多国籍軍との戦闘は停止しているが、秘密の指示による戦闘の継続も考えられる」と治安情勢を記述。自衛隊と多国籍軍が緊密に情報交換していたことがうかがえる。

 06年4月の日報では、多国籍軍への攻撃が頻発したイラク南部バスラの空港に派遣されていた自衛官が日誌の中で「弾着音と警報で起こされ、またもほとんど睡眠時間なしで前進する」「更新情報が出るたびに私は慄然(りつぜん)とした。撃たれた2発とも基地内に弾着していた」などと記した。砲撃の脅威にさらされた日々が浮かび上がる。 

〔写真説明〕陸上自衛隊のイラク派遣で、宿営地外で開催された診療所の竣工(しゅんこう)式の現場を警戒する陸自隊員=2005年9月撮影、イラク南部・サマワ

〔写真説明〕サマワの陸上自衛隊宿営地=2006年3月撮影、イラク南部サマワ

陸上自衛隊のイラク派遣で、宿営地外で開催された診療所の竣工(しゅんこう)式の現場を警戒する陸自隊員=2005年9月撮影、イラク南部・サマワ