2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は17日、バンコクで開かれた夏季五輪国際競技連盟連合(ASOIF)総会で準備状況を報告した。各国際競技団体(IF)関係者からテスト大会や競技方式、組織委の体制などに関する指摘が相次ぎ、セーリングについてはコース設定など準備が大幅に遅れているとの懸念が示された。

 国際統括団体ワールドセーリングのアンディ・ハント最高経営責任者は「東京大会は準備が1年遅れている」と話した。会場となる江の島ヨットハーバー(神奈川県藤沢市)における漁業権の問題から本番コースが確定しておらず、19年のテスト大会や会場警備の計画が不十分との認識を示し、「受け入れられない状況だ」と述べた。

 準備報告をした組織委の室伏広治スポーツ局長は「日本の法律に関することなど、多くの難しい問題を抱えている。警備には自信を持っており、さらに協議していきたい」と答えた。組織委によると、ワールドセーリングと国際オリンピック委員会(IOC)を含む3者協議の場を設けた。

 セーリングのコースとして想定される区域は多くの漁場があり、漁業補償を含む課題がある。