日本国内屈指のクリエーターが参加するエンターテインメント番組「オドモTV」の囲み取材会が4月17日、東京・渋谷のNHKで行われ、出演者の森山未來、岩井秀人、前野健太が出席した。

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映画プロデューサー・川村元気氏の「子ども番組をやってみたい」という意見から生まれた同番組では、子どもの何にも縛られない"自由すぎる"アイデアに、一流のクリエイターが本気で向き合って表現する。子どもが考えた"おはなし"に動きをつける「オドモのがたり」、Perfumeのダンスを演出するMIKIKO氏が振り付けを行う「オドモおどり」、同局の高瀬耕造アナウンサーによる「オドモニュース」、メディアアーティスト・真鍋大度がつくる「オドモテック」、デザイナー・佐藤ナオキ氏による「オドモノ」、第87回アカデミー賞短編アニメーション賞ノミネート作「ダム・キーパー」を手がけたトンコハウスが参加する「オドモアニメ」で構成されている。

番組が企画された初期からブレストに参加していた「オドモのがたり」チームの森山、岩井、前野は、元々「コドモ発射プロジェクト『なまはむだはむ』」のメンバーだ。岩井は「子どもが考えた作文は、先生や母親からは怒られそうなものばかり。だけど、ここではすごく評価される。認められる場所があることが面白い」と説明。「例えば骸骨にホームランボールが当たったシーンでは『体は海に、頭は八百屋に』という言葉があった。僕は流して読んでいたんだけど、マエケンは『こんなすごい歌詞はない』と。ルールを無視した距離の使い方は自分達ではできない」と振り返っていた。

子どもの考えた作品のなかには「面白いものもあれば、つまらないものもある」と森山。「大事にしているのは、僕らにとって面白いものであるかどうか。大体面白いと思っているのは、破綻している文章なんです。今にも崩れそうな橋と言いたかったんだろうけど、それをチャラチャラした橋と言っちゃう(笑)。意味としてとらえることはできないけど、音楽や身体表現の可能性が導き出される」と話し、想像が膨らんだセンテンスに対して"突進"していく姿勢を貫いているようだ。

前野は「言葉の破壊力がすごいです。それを色んな作品にしていく2人の変換能力が面白い。僕は転がされて終わる」とシンガーソングライターにも関わらず、ほとんど歌う機会がないことを明かした。その言葉を受けて岩井が「(前野の)守備力がないところは見習いたい(笑)」と切り返すと、森山は「3人でやっていても、それぞれの個性がたっている。僕はそれを"ポップ"と言いたい」と告白。「2人ともやりっぱなしで終わらないんですよね。表現者としての責任とセンスをリスペクトしています」と思いの丈を述べると、完成した物語が失敗作だったとしても「全部子どものせいにできる(笑)。僕らが考えた物語だったら、大人はうがった見方をしてくるけども、結局子どもが書いているものだからしゃーないなと。その前提で僕らは好きなことができるんです」と茶目っ気たっぷりに語っていた。

「オドモTV」は、NHK Eテレで毎週土曜午後7時45分から放送。

川村元気氏の「子ども番組をやって みたい」という意見から生まれた