福岡県で西日本鉄道天神大牟田線の上り普通列車がドア1カ所を開けたまま走行していたとして、運輸安全委員会は16日、事故につながる恐れがある重大インシデントに認定し、調査官2人を同県へ派遣した。西鉄によると、走行中の時速は最高で60~65キロ出ていたが、けが人はいなかった。

 列車はドアが全て閉まっていないと走行できない仕組みで、運輸安全委は車両故障の疑いもあるとみて調査する。

 西鉄広報課によると、15日午後4時50分ごろ、天神大牟田線春日原駅を出発した4両編成の列車の3両目左側最後部のドアが開いているのをホームにいた利用者が発見、車掌に伝えた。車掌は両開きのドアの片方が約40センチ開いた状態であることを確認。指令所へ連絡後、同54分ごろに運転士が列車を停止し、ドアも閉められた。

 通常、列車を停止し、ドアを閉めてから指令所へ連絡する手順となっているといい、西鉄は「車掌がなぜ指令所への連絡を優先したかはまだ分かっていない」としている。

 当時、乗客は約250人で、3両目には約70人が乗っていた。