フードロスという言葉はぴんとこなくても、食べ物が捨てられているところを見て「もったいない!」と感じられる方は多いのではないでしょうか?

恵方巻の大量廃棄がニュースになったり、飲食店のドタキャンがSNSで拡散されたりする昨今、日本のフードロス問題にも改めてスポットが当てられました。

いつでもどこでも好きなものを食べられるという状況は、一消費者にとっては素晴らしいことですが、それは同時にまだ食べられるのに大量の食品が廃棄されていることでもあるのです。

消費者庁の公表によると、平成26年の日本のフードロスは621万トン、これは世界中で飢餓に苦しむ人々に向けた世界の食糧援助量(平成26年で年間約320万トン)の約2倍の量にあたり、一人当たりに換算するとお茶腕約1杯分(約134g)の食べものが毎日捨てられていることになります。

「シェア」でフードロスと向き合う

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冷蔵庫の中から賞味期限切れの食品が出てきた…という経験は誰にでもあるはずですが、日々の忙しさの中でついうっかり無駄にしてしまう食品は例え少量だったとしても、多くの人が同じように毎日破棄することで莫大な量にまでなってしまっているのです。

しかし、このようなフードロス問題と向き合う「フードシェアリング」の試みも始まっています。フードシェアリングとは、そんな余剰食品を求めている人にマッチングして提供するためのサービスです。

フードシェアリングが上手くいくと、食べ手がおらず捨てられるはずだった食材を必要とする誰かに有料もしくは無料で提供することができ、食べ手はおいしい料理を割安もしくは無料で食べることができるのです。

今回はそんな「フードシェアリング」を展開する3つのサービスをご紹介します。

月定額でテイクアウト可能な「Reduce Go」

Screenshot: ライフハッカー[日本版]編集部

2018年4月からサービスを開始したばかりの「Reduce Go」は余剰食品削減プラットフォームです。 フードシェアリングという形で、フードロスを減らしたい飲食店とお店の料理を安く食べたいユーザーがマッチングできるようになっており、ユーザーは月1980円で毎日2回までテイクアウトすることができます。

現在31店が加盟しており、東京都23区内でサービスを展開されていますが、将来的には全国展開も視野に入れられているそう。

テイクアウトでの受け取りなので、ユーザーによっては交通費がかかる場合もありそうですが、飲食店がたくさんあるエリアに住まれている方や食費をとことん押さえたい方には利用する価値があるサービスです。

気になる食べものを単品決済できる「TABETE」

Screenshot: ライフハッカー[日本版]編集部

TABETE」も「Reduce Go」と同じく余剰食品削減プラットフォームですが、Reduce Goと大きく異なるのは、定額制でなく単品で購入することができるというところ。

TV番組「ガイアの夜明け」でもその様子が放映されていましたが、2017年9月から開始された「ベータ版」としての試験運用が2018年4月8日で終了。4月末から本格的にサービスが開始されました。

Screenshot: ライフハッカー[日本版]編集部

現状、地域限定のサービスとなっていますが、いちユーザーとしては定額制のReduce Goより、単品決済のTABETEの方が利用までのハードルが低い印象です。

登録してみると、ライフハッカー[日本版]編集部の近くに「レスキュー待ち」の飲食店を発見。今日の夕食を決めかねているなんて人は、まずはクーポン感覚で使ってみるのも良いかもしれません。

社会貢献型サイト「KURADASHI」

Screenshot: ライフハッカー[日本版]編集部

KURADASHI(蔵出し)」は、上記の2つのサービスと異なり消費期限が近づいた商品やキャンペーンの販売期間が過ぎた商品を安く販売しているサービスですが、フードロスを解決するというコンセプトは同様です。

取り扱われている商品は、エナジードリンクやおからクッキー、フェアトレードのチョコレートといった食品から、デオドランドやボディバームなどの日用品まで様々です。

本来なら正規の販売ルートには乗れず、後は破棄されるのを待つだけ…という商品を、最大90%オフで購入できるので非常にお得感があります。さらに、月額324円でプレミアム会員になれば送料無料で利用できるようになるので、欲しいものを手軽に購入しながら社会貢献ができそうです。

個人レベルでシェアのこれからを考える

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これらのサービスは、まだ始まったばかりではありますが、「フードシェアリング」の試みはお店側にとっては集客と収益を社会貢献につなげることができ、ユーザーにとっては新しいお店や食べ物を知るきっかけにつながります。

欧米では貧しい人に無償で食べ物をシェアする動きが以前からありましたが、日本でもようやく見知らぬ誰かと何かを「シェア」することが受け入れられるようになってきたように感じます。

外食産業が盛んで豊かな食文化を持つ日本だからこそ、フードシェアリングのサービスを通してより無駄なくみんなに喜ばれる食べ方が増えることが望まれます。

生きていく上で欠かせない「食」を通して、シェアリングの可能性について個人レベルで考えてみるのも良いかもしれません。

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Source: 消費者庁, Reduce Go, TABETE, KURADASHI